100万人のキャンドルナイト

「100万人のキャンドルナイト@Omotesando」 2005 夏至

2005年6月19日 夏至

電気を消してスローな夜を

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八千代銀行前には行灯が集結

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カルティエ前では小学生が手作り行灯を並べた

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オリエンタルバザー前では絵解き行灯が浮かび上がる

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面出団長による行灯の講評

夏至の夜8時から10時まで2時間だけ電気を消してスローな夜を過ごそうと、 今年も照明探偵団や武蔵野美術大学の学生、地元の小学生親子を中心にキャンドルナイトが行われました。  これまで3回行われた「100万人のキャンドルナイト@原宿キャットストリート」から今年は表参道に場所を移し、 「100万人のキャンドルナイト@Omotesando」として6月19日の夜に開催されました。
環境や省エネ、現代社会のライフスタイルについて考え直すとともに、人間本来の時間のありかたを見つめる きっかけとして、環境NGOが中心となって発案したキャンドルナイトですが、全国で主要施設を含む20,000箇所以 上がライトダウンされたり、約300ものキャンドルを使ったイベントが行われたり、とその輪は広がりつつあります。

小学生による行灯行列とあかりのショッピングバック

表参道のすぐ裏手にある神宮前小学校の親子約50組と表参道周辺で活動しているお掃除集団グリーンバードの メンバーは、思い思いに作成した筒型行灯を手に小学校を出発。 中継地点であるカルティエ工事現場で待ち構 えていた面出団長をはじめとするスタッフと一緒に、子供たちは青い光を背景にした工事現場に手作り行灯を並 べました。 それと引き換えに絵解き行灯とショッピングバックを手にした子供たちは、再出発。 オリエンタル バザー前に小学生親子が運んできた行灯が並べられ、全ての絵解き行灯が揃うと表参道ゆかりの浮世絵や古地図な ど浮かび上がってきます。 明るいディスプレイに行灯の光が負けそうになることもありましたが、小学生たちはそ んな光の変化も楽しんでいた様子。 道行く人も行灯行列に興味津々で立ち止まっている様子も見られました。

Design Andon Show

表参道沿いには、武蔵野美術大学の学生たちが作成したオリジナリティあふれる行灯を手に、子供たちを導くように立っていました。前回までとは異なり今回は行灯という持ち運べる 光の演出とあって、大きなものでは二人掛かりで担ぐ籠のような行灯から、牛乳パックをモ チーフにしたもの、一輪の花や家の形をしたものなど、様々な工夫を凝らした行灯が表参道 を彩り、道行く人の興味を誘っていました。

通りのあかりをライトダウンできればさらに行灯のあかりが浮かび上がったのでは・・と残念に思う点もありますが、2時間程キャンドルのあかりに包まれながら、いつもと違った表参道で時を過ごせたことは貴重な経験でした。

(遠藤美季)

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