街歩き・サロン

第7回照明探偵団街歩き 佃島編

2000年5月22日

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今回は、面出団長のホームグラウンドである「佃島界隈の不快な明かりや、心地よい明かり探し」をテーマに5月22日に16名の参加者を迎え街歩きを実施しました。この辺りは、昔ながらの風情を残しながら、公団住宅、都営住宅、三井不動産などの近代的な高層住宅が建ち並ぶエリアで、昼間は緑も多く、散歩するには気持ちの良い景観がつくられています。

夕方6時半に集合場所である相生橋を出発し、川沿いの照明探偵を始めました。周囲が徐々に暗くなるにつれて高層住宅の明かりやオフィスの明かりが水面に映り込んできます。その中でひときわ目立つのが川沿いのポール灯です。夜の不安な暗がりを無くすために懸命に路面を照らしています。ポール灯は、高さ約4m、取り付け間隔約12mで設置されており、輝度計で計ったところ7000cd/?という輝度値でした。ここに来る電車の中で蛍光灯を計ったときの数値が6000?7000cd/?でした。計った状況が多少異なるとしても、ほぼ同じ数値であるのにこのポール灯のほうが眩しく感じたのは周囲の明るさとの対比からでしょう。

次に進んだのが高層住宅地内の広場です。公開空地として開かれたこのエリアには、緑も多く小ぶりながら噴水のようなものもあります。それらに合わせて照明も色々と設置されていますが点灯していません。電気代の節約か、メンテナンスされていないのか、眩しいとの苦情があったのかわかりませんが、とにかく半分以上が点灯していないのです。どんな理由にせよ高い照明器具が設置されているのに使われていないのは照明の仕事をしている立場からするとショックなことです。(電気代がかなりかかったのでしょうか)
そのまま広場を抜けて川沿いに戻ると水際のボードデッキを照らす柔らかい明かりを発見しました。この明かりは、ポール灯の内部に仕込まれたスポットライトからのものでした。この明かりの先にはクローバーの美しい緑が柔らかく照らしだされ、川沿いの穏やかな風とともに心地よい景色を創り出していました。しかし、この心地よい明かりとは対照的に対岸には、相変わらず眩しいポール灯が立ち並んでいます。ここで非常に簡単な実験を行いました。それは、先ほどから「眩しい、眩しい」と言っているポール灯を撤去する実験です。と言っても別に本当に撤去するわけではなく画像上の撤去です。まず最初に現状の画像を撮影、次に眩しいポール灯に合わせて画面上にボールペンを差し入れる。するとポール灯の眩しさはかき消され、背景の建物が見やすくなりました。これをお読みの皆さんもデジタルカメラなどをお持ちでしたら一度試してみてください。ただし若干感度(解像度)を落として撮影するのがコツのようです。(あまり解像度が良いと目で見た明るさより輝度が強くなるのです。)

その後、参加者全員で月島の「もんじゃ屋」で懇親会を行いました。この懇親会では、今回の街歩きで参加者それぞれが気づいた事や新たな疑問などをわざわざ事務局から持ち込んだテレビを使って、アカデミックに今回の記録ビデオなどを見ながらディスカッションをする計画でしたが、全員、もんじゃに集中してしまいディスカッションどころではなくなってしまいました。まーこれも「佃島の古き良き風情?」であるので良いでしょう。

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