街歩き・サロン

サロン – ドイツ ハノーバーメッセ・レゴ展・後楽園 街歩き

2000年9月29日

研究会・サロン2000:渋谷 照明探偵団事務局

照りつける太陽や蝉の声がいつの間にか感じられなくなり、気づけばもう秋。4ヶ月のイレギュラーな間隔となりましたが、9月29日に研究会サロンが行われました。参加者は約20名程。当初の予定では面出団長のアフリカ紀行の発表でしたが、より照明に近い話ということでドイツ・ハノーバーメッセの様子のビデオリポートになりました。

ハノーバーメッセは各国を代表する建築家によって設計された展示館が広大な敷地に所狭しと並び、いわば建築デザイン見本市とも言えるものです。すべて見るのに最低3日、好きな人なら1週間かけて見る人もいるという程スケールが大きい!日本館は坂茂さん設計。紙の筒を構造体として瓢箪を半分に切ったような形態の3次曲面を作り、それを膜で覆ったユニークな展示館です。環境に対する建築的な提案を示しています。TVでも随分紹介されていました。面出団長の他のお勧めは各階ごとに自然や風土を表現したオランダ館でした。

各国展示館の他にも伊東豊雄氏やジャン・ヌーベル氏など世界の巨匠も出展。伊東氏からは一定のリズムで動く椅子でリラックスしながら映像によって癒される環境の提案が、ヌーベル氏からは特殊ガラスに投影した映像による展示と、二人の建築家に共通していたテーマが体積のない映像と空間の構成であったのは、興味がつきないところです。

面出団長と参加者の石井君からは、スパイラルで開催されていたレゴ展の報告がありました。毎年開催されているレゴ展ですが、今年は面出団長が参加。LEDを組み込んだレゴや光センサーを駆使した力作でした。無数のレゴによって築きあげられた作品からは石井君他多くのサポーターの努力と汗が伝わってきました。

3つ目には、サロンに先んじて後楽園で行われた街歩きの報告がありました。今どきのお化け屋敷の話やジェットコースターの話は多かったのですが、肝心の光は“うーん”と歯切れが悪い。団長の目にも新鮮な光は映らなかったそうです。フリーフォールにチャレンジした勇気ある参加者からは、頂上に上がったときに見えた東京ドームが、非常に美しかったという情報が。一度に数秒しか楽しめませんが、一度ご賞味あれ!?

ここで、参加者の澤田さんからグループ展の作品の披露がありました。「ほたるん」と名づけられたこの作品は、蛍を追い求めて全国各地を周った取材の過程を可愛らしいイラストと詩的な言葉で巻物に綴ったもので、現在3巻まで完成しているそうです。今回は取材ノートと、この3巻の作品を皆で輪になって鑑賞させていただきました。

イラストの味わいや言葉から、澤田さんの豊かな感性がひしひしと感じられ、参加者は、みんな大感激でした。

おすすめの投稿