街歩き・サロン

サロン – 日本科学未来館 お台場街歩き・ベルリン調査・北京講演会報告

2002年6月11日

研究会・サロン2002:渋谷 照明探偵団事務局
研究会・サロン2002:渋谷 照明探偵団事務局

4年に一度のサッカーの祭典、日韓ワールドカップで盛り上がる中、その熱気にあおられてかだんだんと夏の気配を感じるようになりました。今年度最初のサロンはワールドカップに勝るとも劣らない熱気と盛り上がりで、約 30名の団員の皆さんと一緒に行われました。遠くは名古屋から参加してくれた団員の方もいらっしゃいました。今回のサロンは先日行われた街歩き(5/17、日本科学未来館・お台場)の報告、ベルリン調査報告、北京講演会報告などが行われました。

まず、田沼団員から4月にフランクフルトメッセで行われた Light+Building ( 照明とビル設備の国際見本市) 、ベルリンの街やカフェ調査などの報告が行われました。 Light+Buildingでは照明器具そのもの展示よりも、壁やパネルなどが面発光する展示ブースが目立っていたとのこと。面出団長によるとこのような展示は近年増えつつあるスタイルであるそうです。団長が建築照明の作法として挙げている「建築そのものを照明器具化せよ」という考え方が照明業界では主流になってきているということでしょうか。
ベルリンの調査報告では、主にポツダム広場周辺が紹介されました。ポツダム広場周辺は 1989年のベルリンの壁崩壊 後、 統一ドイツの象徴としてダイムラーとソニーの資本を導入しての再開発が行われました。ベルリン市が 1991年に実施した都市計画コンペでヒルマーとザトラーの案が一等となり、このプランを元に各ブロック毎にコンペを行い、ダイムラーシティはレンゾ・ピアノが、ソニーセンターはヘルムート・ヤーンが担当することになり、両者に隣接するA+Tプロジェクトはジョルジョ・グラッシに決まりました。ダイムラー・クライスラー本社ビルのアップライトされた新緑の美しい樹木のスライドは団員の皆さんにも好評でした。これには面出団長も納得の様子でした。 また、田沼団員からはドイツと日本(主に表参道周辺)のカフェの調査報告も行われました。本場ヨーロッパのカフェの方はといえば、雑誌などで紹介されている写真とは違い実際に足を運んでみるとかなり明るいところが多く、店内の照明も手の込んだ手法を用いている所は少なくペンダトライトが主流のようです。近年日本ではカフェが急増していますが、日本でのカフェは流行やファッションの発信地であるのに対し、ヨーロッパのカフェは居酒屋のようなもっと生活密着した情報交流の場という位置付けができるのではないでしょうか。だから店内が思ったより明るいのでしょう。

面出団長からは5月に建築家の原広司さんと中国(北京)で行なった講演会の報告が行われました。「21世紀的都市環境照明」と題して開催された講演会ですが、中国ではまだ照明デザインは新しい未知の分野ということで熱意あるたくさんの聴講者に団長は様々な質問を受けたそうです。

次に5月 31日に開催された日本科学未来館の街歩きの報告が行なわれたのですが、その日は生憎の雨で写真撮影も思うようにできず、写真の枚数は御容赦くださいということで・・・。街歩きは雨の日が多いらしく団員の中に実は雨男、雨女がいるのでは?という話まで出ましたが、次回の街歩きは晴れるといいですね。

恒例のヒカリモノのコーナーでは、渡邊団員から Saccade-based Displayなるものが紹介されました。サッカードと呼ばれる高速の眼球運動を利用してLEDを用いた2次元イメージを提示するディスプレです。皆さんも御存知だと思いますが、左右に振ると工事中なんて文字が見えるLEDが埋め込まれた光る棒がありますよね。このSaccade-based Displayはそれとは逆の仕組みで光は固定のままで我々の眼球が動くと文字や記号が見えるというものです。じっと見ているとただの光る棒なんですが視線を動かした瞬間そこから文字や記号が飛び出て来るという実に不思議なモノでした。一見の価値アリですよ。他の団員の皆さんもかなり興味を持ったようで熱のこもった意見交換が行なわれていました。他にも先ごろ発売されたばかりの新型携帯の紹介などもあり、ますます盛り上がりを見せるヒカリモノのコーナー。照明探偵団は団員一人一人が主役です。気になるもの、おもしろいもの、活動の報告など今後もどんどん紹介していただけることを期待しています。

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