街歩き・サロン

第39回照明探偵団街歩き 「日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り」

日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り

2010年9月16日

2006年3月に行われた日本橋川と神田川の川下りがバージョンアップして帰ってきました!今回は隅田川を下ってなんとレインボーブリッジまで。3 時間の長旅です。高速道路に蓋をされた東京の中心に潜む闇や華やかな夜景をバックに、途中激しい雨に降られながらも団員たちが船の上から見たものとは…

日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り
東京芝浦とお台場をつなぐ橋レインボーブリッジ

日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り
高架橋の下は以外にも明るい空間となっていた。

日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り
ツアールートマップ

日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り
水面を緑に染め上げ、 長く伸びる柳橋の光。

日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り
水の賑わいをつくる橋のライトアップ。

日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り
建物の 「裏」 となり深い闇となっている神田川の一角。

日本橋川・神田川・墨田川/東京川巡り
思わず御茶ノ水駅のホームに向かって手を振る団員達。

今回は、JR浜松町駅近くに屋形船会社を構える「縄定」さんにご協力いただきました。雨がぱらつく寒空の下、屋形船に乗り込んで浜松町古川を出発した照明探偵団 30 名の一行は、広々とした東京港から隅田川を上り日本橋川へ。首都高の高架下を流れる日本橋川から今度は開渠で見渡しの良い神田川へと進み、両国橋あたりから再び隅田川に合流して浅草方面へと向かいました。建設中の東京スカイツリーを横目に見た後は U ターンをして一気にお台場レインボーブリッジへと川下りをしました。

(池田俊一)

東京川巡りツアールート

「縄定」を出発
  ↓
隅田川から日本橋川へ
  ↓
飯田橋付近で神田川へ
  ↓
神田川から隅田川へ抜ける
  ↓
隅田川を東京湾へ下る
  ↓
東京湾で U ターンし 「縄定」 へ

都会の裏側を流れる日本橋川

一級河川、隅田川をのぼり、永代橋を越えるとすぐ左手に日本橋川があります。 川幅は一気に狭まり、下町の風情が高まる。しかし、川を中心に発展してきた江戸の町の風景は見る影もなく、すべての建物が川に背を向け、そこに川が流れていることさえ、表の通りからは感じることもできなくなってしまっているのが現状です。 もちろん、川辺の明かりというもの少なく、ビルからの蛍光灯の明かりがさみしく見えるのみです。日本橋も首都高の道路下の蛍光灯にこうこうと照らされており、便利さを優先させ、景観を考慮していない都市計画のの有り様を浮かび上がらせている。川面にうつる橋やお店の明かりの揺らぎが、人をリラックスさせ、街の夜の風景を豊かにするものであると思うのですが。心の豊かさが叫ばれている今の時代、どうすれば川本来の姿を取り戻せるのか、真剣に考える必要があるのではないでしょうか。日本橋川は、 忘れられている東京の川の存在を、改めて感じさせてくれるいい場となりました。

(東悟子)

神田川、 三光景

高架の街路灯がある日本橋川に対して、あたりが暗くなる神田川では三つの特徴的な光景が順に現れました。御茶ノ水、秋葉原、そして隅田川に出る直前に架かる柳橋です。谷底のように切り立つ護岸の高く上のホームの蛍光灯に水面が照らされた御茶ノ水の川は、まるで舞台のようでした。活発な光を放つ電気街の建物立面のカラフルな鏡像が際立つ秋葉原の川は、遊園地のアトラクションのようです。日本橋川、神田川は両側を建物に挟まれて、川は建物の「裏」となっています。また地上よりも数メートル低い舟上は建物の裏しか見えない、あたりの様子が把握しにくい高さです。しかし御茶ノ水や秋葉原は、川側にもその場の特徴が現れていました。柳橋の照明は手前の橋で隠れているときには派手で強く感じましたが、橋を歩く人にはそれほど強くは見えない設置方法、高さでした。低い舟上からの視点ならではの、光の映り込み効果でした。

(峪田晴香)

光の呼吸

今回は川下りという一見変わった街歩きということで、とても期待していました。しかし当日は、あいにくの雨で、参加者全員雨具を着用してのツアー開始となってしまいました。 それでも参加者はいつもとは違う視線の高さから見上げる東京の下町の光景に熱心にシャッターを切り、橋の上から覗き込む通行人に手を振ったりと、天気など気にもかけません。隅田川から台場へと抜ける境界にレインボーブリッジを見ました。雨のふる隅田川から見上げると、普段遠くから眺める時とは違った印象を持ちます。 東京の湾岸を遠くから眺めると高層マンションやビル群、東京タワー等、きらびやかな夜景にレインボーブリッジはきれいに馴染み込んでいる。けれど今日の雨の降る隅田川の暗い水上に立って下から見上げてみると、メタルハライドランプの白い光で下から照らされて真っ暗な闇の中に突然と姿を表した大きな発光体のようにも見えました。 大きなシンボルをライトアップで効果的に見せるためには、周囲の明るさを抑えることによって色のコントラストや光の強弱で空間のメリハリを出すことが大切だと体感しました。

(渡邊元樹)

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