連続実践講座

vol.02 夜景に見る都市計画 – 深谷 哲夫(旅行作家・アートプロデューサー)

Update:

連続実践講座 あなたも照明探偵団

深谷哲夫 (旅行作家・アートプロデューサー)
~私たちには夜景のデザインができるのだろうか~

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年が開けて、毎回のテーマに沿った本格的な各論が始まった。都市の夜景がどのようにつくられてきたか、夜景から何を学習するか、これからの都市に夜景がデザインされうるのか、の3点が掘り下げられた。
東京の夜景を俯瞰すると、一目瞭然に、東京の夜景は真っ白なこと、夜景の中に意図された都市の構造が見えないことがわかる。都市の構造は、夜景の中にはっきりと浮かび上がるのだ。
ゲストの深谷氏からは、産業革命以降の欧米に見られる近代照明史の流れのなかから、現代の都市機能の公共設備がどのように発展・形成されていったを読みとろう、という試みがなされた。特に、19世紀末のアメリカで、電化による第2の太陽が眠らないリゾートをコニーアイランドにつくりあげ、そのトレンドこそが、マンハッタンの不夜城、メトロポリタンライフという概念=つまり20世紀の近代化のイメージを生み出していった、という視点が興味深い。
計画されたパリやニューヨークのような都市と違って無計画なカオスを呈する東京、それがアジアの面白さだと人は言うが、混沌としていること自体は果たして我々にとって快適なのだろうか。個人の創意と責任がそのまま、社会環境になってしまうことをもっと自覚して、どんな夜景を自分たちのホームグランドとして誇ってゆくのかを考えてもよい時期にあるのではないか。

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