探偵ノート

vol.01 水辺に出現した都市照明のサンプル 〜台場海浜公園/東京都中央区臨海副都心〜

Update:

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夕暮れの台場海浜公園。5時50分。諦めてかけていたフジテレビ本社のライトアップが奇跡的に一斉点灯して、私たちは狂喜する。開業間近になったオフィスビルの夜間照明は、実験を兼ねて不定期に行っているそうな。水に囲まれている大都市東京ではあるが、意外に水に映える施設は少ない。水辺での夜景は、そこから遠くを視たり視られたり。つまり色々な人の視線が交差して面白い。昼間以上に格好よく味付けされてしかるべきである。

レインボーブリッジ方面から見てウオーターフロント一列に右から、ホテル日航東京、フジテレビ本社、DECKS、そして左端に公団の高層住宅が建ち並んでいる。ホテルは暖かく柔らかい白熱灯でエグゼクティブなカップルを誘っている。オフィスは時を忘れて働くための真っ白な蛍光灯(中にいるのはブロイラーの鶏か)。飲食やアミューズメント商業施設は暖かい色ではあるが、賑わい感を出すため、キラキラ(ギラギラ?)した派手なあかりだ。高層住宅の窓からは、赤白混じった色々なあかりがこぼれてきて、それぞれの家庭模様が想像できる。白けた家庭環境でなければ良いが。

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ここに見事に対比する4タイプの施設はそれぞれに都市を形成する代表選手だ。現代都市照明のサンプル展示場としての価値を評価したい。必ずしも美味しいあかりばかりではないが、都市の夜を考えるにはうってつけの縮図的光環境かも知れない。

面出 薫+照明探偵団/文  淺川 敏/写真

面 出 探偵A 探偵B 探偵C
あかりの味/雰囲気や気配のよさ 4 4 5 3
あかりの量/適光適所・明るさ感 4 5 5 4
あかりの値段/照明設備のコストパフォーマンス 5 4 5 4
あかりの個性/照明デザインの新しさ 3 3 4 4
あかりのサービス/保守や光のオペレーション 5 4 4 4
合 計 19 20 15 16
総合評価 ★★★★
(20.75点)

1項目5点が最高、合計25点満点。★は5つが満点


あかりのミシュランは、雑誌「室内」に連載されました。
面出 薫+照明探偵団/文  淺川 敏/写真

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