探偵ノート

第001号 – 粋な花火

Update:

まあなんとすっきりしない夏だろう。

東北地方では、とうとう梅雨明け宣言も出ないままに、秋雨前線とくっついてしまうとか言っている。日本だけでなく世界中が異常気象に悩まされている。いや、異常なのは気象だけでなくて、人の心も荒んでいる。アフリカに続きイギリスでも昨夜爆弾テロがあったそうな…。こんな重たく暑苦しい夜に、ぱあっと明るい話題などないものですかー?そんなことを考えているうちに思い出したのが夏の風物詩「打ち上げ花火」のことだ。

今年の8月1日、両国花火大会の当日に、私は広島県尾道市に招かれて、尾道花火を見物していた。いや、正確に言うと「第6回日本列島夜景都市会議」という会議が尾道で開かれて、その基調講演を頼まれ行ってみたら、その夜がちょうど盛大な花火大会だったというわけです。LPAから私のほかに澤田さんと葛西さんも友情参加して、打ち上げ会場の目の前の船の甲板に寝転びながら花火を見た。

花火の燃えかすが降ってくるほど真上にあがる花火は(見上げる首が痛くなったが)とても豪快で、綺麗なことはともかく、その「ババーン、パラパラパーン」という腹に応える破裂音が、何とも言えない興奮を連れてくる。以前遠くの花火を見て、花火の大輪が見えてから数秒後に「バン」と小さな音がしたことを思い出すが、やはり花火はリアルタイムで腹に響く音が来ないといけない。「シュルシュルシュル・・・・・(セ黙)・・ドバーン!」という目が追いかける火の粉と、期待する炸裂音までの絶妙の間、が勝負なのでしょう。音のない花火は論外だし、音のずれた花火も興ざめだ。尾道の花火はそんなことを教えてくれた。

でも尾道の人には悪いけど、この花火大会に感心しないこともいくつかあった。その一つは開始から終了までの時間が長いこと。およそ2時間15分ほどの長さは、緊張感が続かない。私は普段の会議でも2時間以上の緊張が続かない。花火はそれでなくても、パアーとあがってパアーと散る、その切れの良さが勝負なので、ダラダラやっていては粋でない。内容が良ければ30分で十分だが、長くても1時間ってとこですよ。そして、その長さの原因でもあるのだろうけど、インターミッション(仕込みのための休憩時間)が何とも間延びしていて眠たくなる。更に一回一回、同じような花火の解説と同時に、聞きたくもないスポンサーの名前を読み上げている。粋でないねー。でもそういう仕組みは仕方がないのかな、とも思いますが…。

いずれにしても、夏の花火は暑気払い。やはり浴衣を着てお菓子とビールで楽しみたいね。花火に掛け声掛けたりして…。パアーと粋にやらなければ、この重苦しい夏の湿気は吹き飛ばない。何事もパアーとやりましょうよ。そう思いませんか?

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