探偵ノート

第017号 – 新庄駅

Update:

師が走り回るほど忙しいのが師走。私は師でもないのに常に走り回っているが、やはり特に師走は心身ともにせわしくなる。この探偵日記もついついさぼりがちになってしまう。なんてこった、情けない。

さて今日は東北地方の仙台と新庄に、私たちLPAが関わる二つの現場を訪れた。今はその日帰り出張の帰り道。つばさ148号の社内でモバイルギアーに向かっている。二つの現場とは、伊東豊雄さん設計の「せんだいメディアテーク」と山下和正さん設計の「JR新庄駅」のこと。

メディアテークは7階建ての話題の公共建築。やっとその見事な柱とスラブの構造が最上階まで打ち上がったところだ。私も数カ月ぶりの現場訪問で、内装工事にかかる前の勇姿を記憶に残しておきたかった。これから先、徐々に内部が詰まってくる度に、建築のスケルトンと内部機能との関係が絡み合ってくることになる。建築のシステムが具体的に使われ始めて生活を開始してくる。光のデザインも構想した世界が現実的な評価にさらされる。建築の姿が美しければ美しいだけ、革新的であれば革新的であるほど、光の姿がそれに遅れをとらないようにしなければならない。今日、現場に行った時に久しぶりに建築設備の遠藤さんと、大滝設備の大滝さんにお目に掛かり、一緒に現場を視察した。たくさんの知恵がこの建築を作っているんだなあと思った。伊東豊雄さんは明日の天皇誕生日を返上して現場に来るそうだ。伊東さんも超忙しそう。

新庄駅はつい数週間前にオープンした山形新幹線の終着駅にあたる初々しい駅舎だ。建築家の山下和正さんの手にかかっただけあって、木の暖かさとモダニズムの味が上手く融け合っていて気持ちがいい。JRの施設なので多くの制約があっただろうに、特徴的な環境が出現している。ここでは暖かい色の光と冷たい色の光が上手いコントラストを作っている。折しも今日は豪雪に見舞われている。しんしんと降る雪に助けられ、中庭に落ちる青い光が印象的だ。コンコース上部の壁面に埋め込まれたシームレスラインというお洒落な蛍光管もよし。課題は平日の午後7時近くには、あまり人気がなくなってしまうこと。週末にはここでイベントが行われ活性化しているそうだが、平日の夕方は…。時間がたつと施設の運営も活気づいてくるはずだ。それにしてもお洒落な駅舎だこと。あと数日間でまた年が明ける。ムムムムム~ …。

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