探偵ノート

第049号 – Times Square は渋谷を超えたか?

Update:

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今回は軽い小話風なノートを一遍。何故かと言うと、いつも書き出すと決まって長くなってしまうから・・・。愚痴や小言が長くなる。これは加齢(老化とは決して言わない)から来る一般的な傾向らしい。もっと短く軽快に言葉を発する癖をつけようかと思っているのです。今はインドのデリーに向かう機内でシャンパンにドライ納豆をポリポリ・・・。

さてタイムズ・スクエアです。昔も今もNYの観光メッカとして有名だけど実に色々な照明テクノロジーやデザインセンスが集約していて面白い。もちろん今となればLED照明を駆使した最新アプリケーションがぞろぞろ競い合っている。

多分15年も前になるのでしょうか、私の照明デザインの師匠たるポール・マランツから「面出よ、お前の事務所は渋谷に近いだろう。渋谷の街の最新照明情報をビデオに撮影して送ってくれないか」というファックスが入ったのでした。「なに、なんで渋谷なの?」という質問に、「今、タイムズ・スクエアの再開発プロジェクトをやっているんだ。やはり渋谷だろう、最もエキサイティングなのは・・・」という答えなのでした。私が送った渋谷夜景のビデオがどれほど彼らの役に立ったのかはわからないが、マンハッタンはその頃から治安も良くなり清掃も行き届くようになり、タイムズ・スクエアの電飾も一気に洗練された動きを伴うようになっていく。あの切り取られたような三角柱の立体広場は、めまぐるしく動き回る鉛直面輝度に埋め尽くされている。そこに林立するビルディング・ファサードがLEDを従えた変化する発光面に生まれ変わる。

タイムズ・スクエアを超えろ、が今度は渋谷のテーマになるのだろうか?

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