探偵ノート

第071号 – 舘山寺温泉の花火

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浜松に有名な舘山寺温泉がある。縁があって遠鉄観光が経営する高級旅館「九重」で花火大会を見る機会を得た。7月の最終日曜日のことだ。九重は目の前浜名湖を挟んで大草山が一望できる景勝の地に建つ名旅館で、この目の前で5000発の花火が打ち上げられるらしい。早々と美味しいお魚や地酒に舌鼓を打ちながら一等席に陣取る。夜7時半になるとドド~ンという合図で花火が始まる。浜名湖にはこれもまた子供たちがそれぞれに願い事を書いて作ったという何千個もの灯篭が浮かべられ、それが潮の流れどおりに流れていく。

どうも花火の打ち上げ場所は湖上に特設された2箇所のようだ。双方が競い合うように、交互にたくさんの種類の花火の技を競い合っている。昨今は昔ながらのものだけでなく形の特異なものや、変わった色のもの、そして打ち上げ音でさえ、なんとなく奇異な音を演出したものもある。うん、色々と飽きられないように工夫しいているのかな?と推測するが、何か合点が行かない雰囲気がある。伝統的な日本の技はあまりハイテクに凝って大衆迎合しない方がいいだろう。LEDではないのだから花火をそんなカラフルにする必要もない。打ち上げ花火の数を誇らずに闇の合間をデザインしろ。振動と音の演出をシンプルに。そんな気がした。大学の講評みたいだが…。

もともと日本の花火は単にグラフィカルなプレゼンテーションではなく、4次元的なパフォーマンスを旨としていた。それには音と間合いと水辺が欠かせない。

①空気を振動して破裂音が生身を震撼させること
②ヒュルヒュルヒュル~からド~ンまでの瞬時=アッウンという期待感
③水平方向を眺めるのではなく上方を見上げるもの(真下から見るもの)
④ド~ン、パラパラパラ、から次のドーンドンまでの間合いがあること
⑤そして何より、水に映る景色も楽しめること

こんなところだろうか、花火に必要な要素は。そのようにして考えると、今回の舘山寺花火では私たちは楽をしすぎて粋をはずしていたかもしれない。先ず冷房の効いた和食堂の一等席からガラス越しに鑑賞した。これが間違いだったかな? 反省。

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