探偵ノート

第013号 – 生け花を楽しもう!

Update:

コーヒーブレーク: 面出さんと私
Interviewer: 久保 隆文

久保 隆文

生け花

生け花

面出 久保さんは行け花をやっているそうだけど、何流を習っているの?忙しい中よくやっているよね。

久保 私は草月流を習っています。古典的な花型だけではなく斬新な表現を積極的に行っているので、とてもおもしろいです。展覧会にも1回参加しました。

面出 私はご案内いただかなかったけど。

久保 あぁっ、すみません。
学生に戻ったみたいで新鮮な気分でした。

面出 お稽古では、どういうことを学ぶの?

久保 基本花型は3本の枝と花を使って、活けていくんですけど、その3本を真(しん)、副(そえ)、控(ひかえ)って言って、長さや角度、水の見せ方、枝の落とし方など、微妙な違いで見えかたが全然変わってしまうので、同じ花材を使ったとしても人によって同じ作品は絶対にできないんです。だから、下手ながらも、何か形になると満足するもんなんです。そこが面白いですね。(笑)
面出さんが習われている新内はどんなお稽古をするんですか?

面出 新内はね、年老いたお師匠さんがいて、師匠の声をひたすら真似るんだけど。だから師匠の芸にいかに近づくかということなんだ。お花とは全然違うよね。

久保 何か趣味のお話になってしまいましたね。何が言いたかったかというと、私は照明とお花を何か関連付けて行きたいと思っているんです。このお花にはこの光源で、この色温度で、この当て方で、、なんて。 花によって、最適の光の当て方なんかを追及出来たら、面白くないですか?面出さんが建築に最適な光の当て方を追求してきたように。

面出 生け花でも建築のような作品ってあるよね。私が駆け出しのころ、勅使河原蒼風展の照明をやったことがあるんだけど、竹を使ったインスタレーションで建築のようだったね。この時もその造形をどのように立体的に見せるか、とても気を遣った覚えがあるよ。お花以外にも、焼き物だったら色が大事だよね、辻清明展の照明をやった時は辻さんが焼いた焼き色をいかに綺麗に見せるか気を遣ったね。

久保 照らす対象物が建築であっても、お花であっても、焼き物であっても、それが何を大事にしているか、何を見せたいかということを感じとって丁寧に照らしていくことが大事ってことですね。 照明デザインはどちらかというと、形のないもので、その場の雰囲気や気配をデザインするものだと思うんですけど、生け花はそれとは対照的で、かたちあるものをデザインするものだと思うんです。
面出さんは照明器具で、造形のデザインをしようと思わないのですか?

面出 あまり考えないね、私にもそこそこの物は出来ると思うけど、一流の彫刻家の作品を見ると、照明で二重三重に形をデザインしたところで太刀打ちできないと思うよ。 生け花もかたちをデザインしている様には見えるけど、スケッチや下絵を画いてから作っていくわけではないだろ?本当はアドリブで作り上げていく時の作法や、そこに作ろうとしている世界感を感じさせたり、空気感のような物だったりするんじゃないの?

久保 あぁ、そうですね~。照明デザインでは、最後に現場でフォーカシングをしますけど、それもアドリブで照らすところを現場で見ながら決めていきますから、それと近い感じですかね。

面出 そうだね、君がお花をパチンパチンって切って、かたちを決めていくように、照明も一つ一つの照明を当てこんで対象物をライトアップしていくから、近いのかもしれないね。

久保 今、生け花をとても楽しんでいるんですが、照明の楽しみ方もこれまで以上にわかった気がします。ありがとうございます!

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