街歩き・サロン

研究会サロン「渋谷川」@渋谷 照明探偵団事務局

第60回照明探偵団サロン
渋谷川街歩きレビュー

2018/11/29 東悟子

渋谷川街歩きのレビューを行いました。渋谷川が表に出てきたという高評価の半面、まだまだ改善する余地があるという意見も多数見受けられました。

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20名ほどのメンバーが集まり渋谷川の夜の環境について意見交換しました

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渋谷川上のすだれイルミネーションへは賛否両論の意見がでました

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渋谷川のレーザー照明も意見が割れる結果に

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渋谷ブリッジの光環境は高評価が多い

渋谷川街歩きのレビューを開催しました。今回の街歩きは回るエリアを分けるのではなく、視点を3つ(歩行者、クリエイティブワーカー、都市環境)に分け、それぞれの視点で見た渋谷川の英雄と犯罪者をまとめ、発表してもらいました。
まず歩行者視点で街を回った班は、あまり人が寄りつかなかった渋谷川にレーザー照明やイルミネーションで光の帯を敷き、夜でも人が歩きやすいようにしたことを評価。また東横線跡や渋谷川の“ライン”を照明のデザインにも取り入れたことが地域の歴史を残しておりいいのでないかという意見も挙がりました。
犯罪者の共通の特徴は、過度な明るさ・まぶしさを出している店舗や看板、照明が渋谷川沿いの遊歩道で作ろうとしている雰囲気を壊しているというものでした。刻々と変化していく渋谷に今後も注目していきたいという結論でした。
クリエイティブ視点で回った班は「クリエイティブワーカーの聖地」を目指して再開発された渋谷ストリームから渋谷ブリッジを、彼らの感性を刺激し魅了するような空間・光環境になっているかに着目して英雄と犯罪者を決めていったとのこと。
鉄道跡地の再開発として、レール・トラフの再利用や鉄道を感じさせるアイテムのちりばめ方や、
線路線形を生かした街の記憶の残し方など、鉄道跡地の再開発を表現した楽しさを感じさせられたとの意見が挙がり、エリア全体的には好評だったように感じました。駅のプラットフォームのようなデザインの渋谷ブリッジも高評価。レールを模したライン照明も、その一角にあるMUSTARDホテルも昔の切符売り場をモチーフにしたレセプションのデザインに遊び心が感じられ、クリエーターに好まれる空間になっていたとのこと。
ただやはり渋谷川の仮設イルミネーションと青色レーザー照明はその安っぽさと安直な手法に評価が分かれているようでした。
都市環境視点で回った班は渋谷ストリーム開業2か月にして、人の賑わいは明治通りに戻ってしまっている現状から、照明でも渋谷川の賑わいを演出しているが、店の雑多な裏側が照明で逆に悪目立ちしてしまっていたり、川に沿った遊歩道が途中車道に遮られ横断歩道もなく、連続的に歩けなくなっているので、まだまだ“裏感”が払しょくできていないのではないかという意見が出ました。
ただ今まで注目されていなかった渋谷川を再生させていく試みの中、照明でメリハリをつけてくつろぐ空間と歩く空間とを分けていたり、人の注意を引くイルミネーションを設置してみたりと、試行錯誤してどんどん改善していくといいのではないかという結論でした。
どの班も同様に出た意見は照明とは関係ありませんが、渋谷川の臭いがひどいというもの。以前に比べだいぶ良くなったようですが、この臭いが改善されない限り、渋谷川を見ながら食事をしたり、遊歩道でのんびり時間を過ごしたいという気はおきないように思います。一刻も早い水質改善、臭気対策を望む意見が一番多かったように思います。
2018年の街歩きは自由が丘に始まり、品川、渋谷川と、それぞれ東京の特徴ある街を回ることができました。2020年のオリンピックに向けて開発が進む東京ですが、また来年も引き続き東京のホットなエリアに着目して街歩きを企画したいと思います。(東悟子)

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