世界都市照明調査

東京 TOKYO : 神楽坂

江戸時代に栄えた街並みを現代まで伝える神楽坂。古い料亭や居酒屋が軒を連ねる路地を、行燈の灯りや店先の暖かい光が照らし、ここが新宿区という東京都心であることを忘れさせる。歴史ある街に自然と息づいている灯り、その街を生かす灯りを調査した。

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遠くに見える池袋や新宿の高層ビルの白い明かりに比べて、神楽坂の街区は低い建物と狭い路地のなかに色温度の低い光が溜まり、ぼんやりと暗く沈んでいる。街区の中心を走る神楽坂通りのラインだけが明るく浮き上がり、外濠通りに流れ込む光の川のようである。

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700mにまで及ぶ神楽坂通り商店街は、江戸時代から花街として栄えてきた歴史ある繁華街である。新旧混同した店が軒を連ねており、車道脇にはまるで行燈を思わせるようなデザインのポール灯が街の個性を作り出していた。

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神楽坂通りから横道を入るとヒューマンスケールの灯りに変わる。もっとも神楽坂らしいといえるこの一角は兵庫横丁とよばれており、店先の行燈のあかりが石畳や黒塀に反射し合い日本的な光の気配を感じさせられる。

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