発行日: 2024年 12月 16日
・照明探偵団倶楽部活動1/ 世界都市調査: カイロ&ギザ エジプト(2024.10.31-11.3)
・照明探偵団倶楽部活動2/ 出張探偵団 in 飛騨市神岡町 (2024.11.15)
・照明探偵団倶楽部活動3/ 街歩き: 神楽坂 (2024.11.18)
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世界都市調査: カイロ&ギザ、エジプト
2024.10.31-11.3 Makalin Wongchinchai + Stell Li
歴史と神秘、そして驚きの物語に満ちたエジプト。有名なピラミッドだけでなく、エジプトの日常生活における照明を調査するために、カイロ大都市圏の2つの主要都市に4日間滞在した。
■はじめに
世界最古の文明のひとつであるエジプトは、ピラミッド、砂漠、ナイル川、そして古代と現代の世界が交差する活気ある首都、カイロを擁している。 世界で最も歴史ある国のひとつのこの国を調査するため、私たちはカイロ大都市圏の2つの主要都市、カイロ(エジプトの首都)とギザ(メンフィスとその周辺の大規模埋葬地 – ギザからダッシュールまでのピラミッド郡)を訪れることにした。
太陽が沈むと、カイロとギザは光と魔法の眩い景色へと変わる。賑やかな通りは活気にあふれ、地元の人々も観光客もカフェ、シーシャ・ラウンジ、市場に集まり夜遅くまで豊かなエジプト文化を堪能する中、私たちはカイロとギザの日常生活における光を調査した。
■カイロ
14世紀に設立されて以来、カーン・エル・カリリ市場は常に貿易と商業の中心地だった。迷路のような細い路地を歩くと、まるでタイムスリップしたかのよう。日中は太陽の光が強烈だ。太陽の光が様々なタイプの日よけを照らすと、路地は豊かな色彩に包まれる。
しかし夜になると、光の魔法が繰り広げられる。すべての入り口のアーチ型の門が温かな光で照らされると、路地はまだ暗かったものの、店はユニークなスタイルの照明で活気づきだした。
例えば細い道の上にはイスラムスタイルのランタンがぶら下がり、照明器具を売る店舗にはカラフルなアラバスターのランプが並べられている。白っぽいLEDストリップを天蓋から吊り下げ、商品に白い光を当てているだけの店もいくつかあった。古代市場のような景色が、一瞬にしてギラギラと眩しい光景に変貌してしまっていた。
■アル・フセイン・モスクの緑色の光
賑やかな夜の市場を歩きながら一番興味を引かれたのは、近くの尖塔だ。鉛筆のような形をした尖塔は、温かい光に照らされながら鋭くそびえ立っている。その温かな黄色のトーンとは対照的に、鮮やかな緑色の光が輝いており、遠くからでもはっきりと見えるほど印象的だった。
好奇心に駆られて地元の人に尋ねると、緑色は善、調和、平和、そして植物を表す色だそう。緑色は生命を支え、安心と幸せを約束するものだった。
緑色はオシリスと結びつけられている。だから彼らは緑色を好むのだそうだ。
■トンネル
カイロでは、道路を横断するにはトンネルを通るのが普通だ。私たちも市場に行くために地下トンネルを通る必要があった。明るく賑やかな通りとは対照的に、この約12メートルの通路は、わずか数個の簡素なLED照明器具だけで薄暗く照らされていた。照明器具が不足していたか、十分な電力の供給がなかったのだろうか。地下通路全体が暗く閑散としており、入り口だけが強い太陽の光で照らされていた。
カイロの通りを歩いた最初の印象は、黄色レンガの建物にあった。あちこちに見られる塔もサンディカラーで統一されている。屋上では羊が草を食べ、その下には市場が賑わっている。未完成のレンガ造りの建物が広大なエリアを占め、その先には砂漠の中のオアシスのような公園が広がっていた。建物はほとんどが四角形で、窓は小さく造られている。夜になると住宅の建物を照らすものは何もなく、小さな窓から漏れてくる温かい光だけが、壁にランダムな光の模様を作り出している。
■ナイル川と川沿いの夜景
ナイル川の夜景を楽しむベストスポット、カスル・エル・ニル橋。この橋は主要なビジネス街と経済地帯を結ぶ、ナイル川のシンボルだ。橋の上から川に浮かぶクルーズ船のカラフルな照明を見ることができる。両岸に並ぶ高層ビルのほとんどはホテルのようだ。ファサードの照明はシンプルかつ効率的で、建築の特徴を活かすアップライトと、ホテル名には内照式サインが使われていた。
しかし、この象徴とも言える橋は観光スポットにはなっていない様子。彫刻のアップライトは壊れていて、ポール灯は古く、機能していないものもあった。暗くても歩行者は多く、他の歩行者同士お互いが見えにくいほどだった。
川沿いを歩いていると、静かで居心地の良いエル・アンダロス公園を通りかかった。エレガントな照明、素敵すぎるランタン、効果的に施された植栽へのアップライトや調和のとれた光の色味などから、最初は近隣のホテルの所有地だろうと思った。しかし驚いたことに、それは一般公開された市の公園でありながら、誰も利用していなかった。
私たちは、人々が夜に座ってリラックスしている公共エリアも多く歩いた。人々は明かりの近くよりも暗めの場所を好んでいるようで、皆街灯から離れたベンチに座りおしゃべりしながら、暗い夜を楽しんでいた。
■エジプト考古学博物館
フランス人建築家マルセル・ドゥールニョンの設計によるエジプト考古学博物館は、中東最古の考古学博物館だ。ネオクラシック様式のライムストーンが使われたデザインは、壮大なファサード、シンメトリーなレイアウト、広々としたアトリウムを特徴とし、古代神殿の壮大さを呼び起こす。メインの2つの棟には、エジプトの歴史にわたるコレクションが収められており、高い天井と広々としたホールが展示物を際立たせている。
博物館内の照明は、所蔵物を保存しながら展示する上で重要な役割を果たしている。大きな窓から自然光が中央のアトリウムに降り注ぎ、温かみがあり活気に満ちた雰囲気を作り出している。慎重に計画された照明が自然光を補い、繊細な展示物を損なうことなく最適な鑑賞環境を提供している。しかし全体的には非常に暗い。できる限り自然光を利用するのは良いが、砂漠に近い環境の中で窓ガラスをきれいに保つのは難しいのだろう。
夜の博物館のファサード照明には感銘を受けた。歴史的な建物が、このファサード照明のおかげで息をのむような光景に変貌していた。博物館は巨大な柱や複雑な石彫など、ネオクラシック様式の要素が入っているが、綿密に計算された照明によってそのディテール各所が際立たされている。柔らかく温かいLED照明がファサードを優しく照らし上げ、石の質感と建物の構造の優美さを際立たせている。それにより歴史的な細部を損なうことなく調和を保っているのだ。博物館は、日中は過去を象徴する記念碑としての存在感を放つだけでなく、夜になると見事な視覚的ランドマークへと変化していた。
■ギザのピラミッド
カイロ郊外に位置するギザのピラミッドは、古代文明を代表する最も象徴的で永続的な遺産の一つである。紀元前2580年から2560年頃の旧王朝の第4王朝時代に建設されたこれらの構造物の中で最も有名なのは、クフ王の大ピラミッドだ。世界の七不思議の一つで唯一現存している。 ピラミッドは巨大な墓として機能し、古代エジプト人の死後の世界に対する信仰を表している。それらは、ファラオの遺体と所持品を墓泥棒や自然の脅威から守るために細心の注意を払って設計されている。何世紀にもわたる歴史を持つギザの複合遺跡には、カフラー王とメンカウラー王のピラミッド、さらに巨大なスフィンクスも含まれており、この古代遺跡の壮大さをさらに際立たせている。
■ファラオの墓
ギザのピラミッド群、特にクフ王の大ピラミッドは、古代エジプト文明の卓越した象徴だ。ビジターは一連の部屋や通路を進み、クフ王の石棺がかつて安置されていた王の間へとたどり着くことができる。巨大な花崗岩と壁画で飾られた複雑なデザインは、ファラオの神聖な地位と死後の世界への旅を反映している。 トンネルに入ると、アラバスター製のランタンがほんの数個、通路を照らしているだけ。トンネルは狭く、一部の区間ではすれ違うのにお互いに横向きにならないと通り抜けらないほどだ。薄暗い通路を上り下り、柔らかく黄色い温かな光に包まれながら、過去の文明のこだまに自然と赴かれる。
■ギザピラミッドのライトショー
ギザのピラミッドでは「ピラミッド・サウンドアンドライトショー」を行っており、現代の技術によってさらにその魅力を高めている。1960年代に開始されたこのショーは、ナレーション、音楽、照明を巧みに組み合わせて、ピラミッドの歴史と壮大さを再現する。このイベントは夜に開催され、人々は夜空を背景に照らされたピラミッドを見に集まり、古代エジプト文明の鮮やかなひとときを体感する。このショーは、古代エジプトの歴史と現代の物語手法を組み合わせ、見ている人をピラミッドの文化的な重要性に没入させる。日没後にこの場所を体験する魅力的な仕掛けで、観光客にとって定番アトラクションとなっている。
調査してみると、照明器具が適切に設置されておらず、訪れる人による損傷を受けやすくなっていた。ライトショーは週に約4日しか行われないが、常設・仮設いづれにしても、設置方法の改善が必要なように思う。器具を正しく設置することで損傷を防ぎ、すべての人にとってより良い体験をさせることができると思った。
多くの人が、息をのむようなビジュアルと古代の歴史を生き生きとさせる魅惑的なストーリーテリングを高く評価している。ピラミッドの圧倒的な照明は荘厳な雰囲気を作り出し、鑑賞者にこれらの古代の驚異を新たな視点で堪能させている。 全体として、ピラミッド・サウンドアンドライトショーは、多くの訪問者に愛されているコンテンツであり、魔法のような環境の中で過去とつながることができる。それは、ギザのピラミッドの時代を超えた魅力とその人類の歴史における不朽の遺産であることを思い出させてくれるからではないだろうか。
■インタビュー
カイロとギザの公共照明を調査するため、地元住民にインタビューし、街の夜間照明に対する彼らの見解とその改善方法について考えた。
カイロの香水店のオーナーであるモハメド・アブド・サラム・ファレッド氏にインタビューしたところ、彼は目が疲れにくい温かみのある照明が好きだと語っていた。彼は、温かい照明がエジプトの建築を補完し、夜の街でリラックスして楽しい雰囲気を作り出すと信じているそう。
ギザ出身のホテルマネージャー、モハメド・ファイド氏も自身の考えを共有してくれた。彼はギザの現在の公共照明のレベルは十分だと感じているようだ。ファレッド氏と同様に、彼はあまり直接的ではない温かい照明を好むそう。明るいスポットライトは眩しさを生み出すから、と語ってくれた。
■まとめ
カイロとギザの住民の多くは、公共照明、特に機能的な場所の照明に満足しており、温かい色の光を好むことがわかった。しかしエジプトは観光で成り立っている部分も大きいため、観光地ではもっと魅力的な照明にしてほしいという声も聞かれた。
エジプトの人は公園や橋など、皆が利用する公共の場所をとても楽しんでおり、明るすぎない光環境を気に入っているようだ。重要な場所の照明は必要最低限で十分だというのが一般的な意見だが、既存の街灯のメンテナンスも重要だ。壊れているものや状態の悪い器具を直し、見た目も機能も心地よい状態にすることで、夜の街がより良くなるはずだ。住民の意見を聞きながら一緒に街灯の計画を立てていけば、住民も観光客も共に快適に過ごせる街になると思う。
出張探偵団in飛騨市神岡町
2024.11.15 東悟子 + 木村光
2023年に飛騨古川町で行った街歩きの第二弾。同じ飛騨市内、神岡町での街歩きを開催しました。今回は主に神岡城のライトアップ実験を行いました。また街中を歩いての気づきも共有しました。
岐阜県飛騨市神岡町で出張探偵団を開催。2023年8月に同じ飛騨市にある古川町で開催したワークショップの、第二弾となります。今回のメインプログラムは、町の高台に建つ神岡城のライトアップ実験。神岡城の照明はどのようにあるべきかを実験しながら検討したり、街中を歩いて神岡町の夜の現状を観察し、意見交換をしました。実験の前に、まず面出団長から都市照明の役割や長崎の夜間景観などの事例が紹介されました。その後探偵団の紹介や街歩きの説明に続き、神岡城に移動し、実験を開始。
まずは現行のライトアップを観察。現在はだいぶ前に設置された1kWの投光器数台で照らされており、うち何台かは不点になっている状態でした。照明実験では、3段階で調光可能な強力な懐中電灯と赤・青・黄・緑・オレンジのカラーフィルターを使用しました。それぞれのフィルターを使って、どの部分をどの色で、またどの明るさで照らすのが最適かを試しました。照明を当てる場所や光の色・強さで印象がガラッと変わることを体感した参加者たちは、それぞれ自分の好みを話していました。しかし手に持っている懐中電灯がおよそ8Wで、それを20台使ってライトアップしても合計160Wほどしか使わないと知ると、現行のライトアップで使われる電力の多さに驚いていました。
参加者の中にはお城をライトアップすると聞いて、暗い夜が明るくなりすぎてしまうのではと危惧されている方がいました。しかし明るさを抑え、空に無駄な明かりを漏らさない方法があると知り、安心したようでした。
街歩きでは、誰もいないのに明るく照らされてしまっている広場や、暗くてもそのままにしておきたい参道、反対に真っ暗で目立たないが、街の特徴として照らしたい、というような場所が見つかりました。
街歩き後には、参加者は4つの班に分かれ、それぞれの班毎に街歩きで見つけてきた光の英雄と犯罪者の意見をまとめ、地図上に該当する写真を貼りつけます。また付箋を使い、赤は英雄、青は犯罪者、黄色は意見が分かれたところ、というようにコメントも貼っていきますが、比較的「改善したほうがいい」という青の付箋が多かったように思います。
班毎の発表でも皆さん、積極的に意見を述べられ、街をもっと良くしたいという熱量を感じました。改めて夜に歩いてみると、特に今まで問題だと思っていなかったことへの気づきが多かったようです。神岡城のライトアップ、眩しい街路灯、暗すぎて怖い場所、白すぎる照明などが問題として挙げられた一方、レトロな看板照明や商店街が工夫して取り付けているイルミネーションなどが良いところとして挙げられました。
今回のワークショップが神岡町の夜の街づくりの一助になることを願っております。 (東悟子)
第75回街歩き: 神楽坂
江戸から令和、日本と欧州の香りが程よく融合した情緒豊かな
食と文化の街 神楽坂の灯りを探偵せよ!
2024.11.18 小谷弥 + 俵田明+東悟子
2024年最後の街歩きは東京神楽坂。小さな路地におしゃれなカフェやレストラン、居酒屋が立ち並ぶ人気のエリア。特徴的な石畳の奥にひっそりと隠れ家的に佇む高級料亭や看板のないフレンチレストラン。散策するのにぴったりな街ですが、その明かりはどうなっているのでしょうか。8名ずつの2班で街歩きを行いました。
神楽坂は、江戸の風情とフランス文化が融合した、東京の隠れた魅力が詰まった街です。石畳の路地には、歴史ある建物や個性的なお店が立ち並び、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。特に飲食店は充実しており、隠れ家的なレストランやカフェで、美味しい料理とワインを楽しむことができ、観光客にも人気の高いエリアとなっています。そんな魅力的な街の夜の風景はどうなっているのか神楽坂の夜を探りました。
■ 1 班:神楽坂路地三昧コース
1 班は「神楽坂路地三昧コース」と題して、飯田橋駅からスタートし、様々な路地を探索しました。神楽坂は地域全体が照明への関心が高く素晴らしいと感じました。お店の看板を明るくするついでに歩道面の明かりを確保したり、お店の壁面に足元灯を設置したりと様々な明かりがありました。
街歩き開始すぐに不動産屋の内照式看板や複数の店広告があり、神楽坂への入り口がこれか・・・。
と少し悲しくなりました。大通りを少し進み右手側の路地を歩くと、異国情緒を感じる階段に出くわします。一同いい路地だねと声を合わせたのは束の間。お店壁面を照らしている照明だけで明るさとしては十分のところを、まぶしい街灯が雰囲気を壊しているのではないかという声が上がりました。酔石横丁では、おもしろいものを発見。生の火を使うガス灯の横に「火の用心」の旗。洒落が効いていて、高評価でした。
かくれんぼ横丁付近では、ワイン形状の楽しいスタンド照明、室内照明の漏れ光で絵画のように見える印象的な窓、ネオン照明が街灯代わりになっているレストラン、階段もおしゃれに照明しているお店等々、楽しい路地でした。
その楽しい路地を抜けると道路が青く光っており、何事かと一同絶句。広告用のモニターの映像が原因でした。神楽坂のいい雰囲気の中、突然現れる映像は周囲を目まぐるしく照らし上げており、凶悪な犯罪者でした。
赤城神社を目指し、鎌倉古道を歩いていると街灯を自主設置しているマンションがあり、街の明かりを形成する一つの正解ではないかという話もしながら、赤城神社に到着しました。灯籠の小さな光に情緒を感じたり、陰影の素晴らしさに感動したり、神殿のガラス張りの反射に驚いたりと最後まで興味深い街歩きでした。
神楽坂の街歩きは、次から次へと風景が移り変わり、すぐに立ち止まって会話をしてしまう回でした。個人的に一般的な路地というのは、暗くて薄気味悪い中奥に進むと何かがあるというイメージでした。それが神楽坂では、お店繁盛の無駄に明るい光ではなく、お店に入るまでの道が安全で、街の雰囲気を壊さずに創意工夫の結果の街灯りになっていると思いました。 (小谷弥)
■ 2 班:神楽坂 路地・商店街コース
我が班は、賑やかな目抜き通り、静かな路地、さらには神社や仏閣を満遍なく練り歩くコースで探偵活動を実施しました。東の坂下(JR 飯田橋駅側)から西の坂上(地下鉄東西線神楽坂駅側)まで続く目抜き通りには、多種多様なショップや飲食店、カフェが立ち並び、漏れ出る温かい光が通行人を優しく誘い込みます。ただ、ふと視線を上げると、灯りとしての配慮のないビルの袖看板の姿がありました。街路灯専用のポールが整備されていることは、電柱や電線の地中化の証なのですが、昼白色と電球色が同時に点灯されていることについては疑問の声が上がりました。後日、商店街関係者にヒアリングしたところ、「自動車道には穏やかな、歩道側にはすっきりとした印象を与えることを目指した。」との回答を得ました。
けやきの木のライトアップについては、基本的必要性、色選択等について団員同士で意見はさまざま。
人気の路地では、行燈風の灯具が石畳に置かれ、伝統ある神楽坂の風情を温かく演出していたり、料亭や個人宅入口には2000K 相当のゆらぎ照明が密かに存在していたりする様子が好印象でした。ただし、高輝度かつ高色温度防犯灯の混在例が散見され、照明トータル管理の難しさを察しました。
最後に赤城神社まで足を延ばしたことは大変良い選択でした。鳥居を一歩くぐると一気に暗くなるのですが、灯籠や提灯の穏やかな灯りが見事に恐怖感を払拭してくれていました。
神楽坂は、又訪れたいと思う魅力的な街でした。( 俵田明)
■反省会&懇親会
街歩きの後は、レストランを貸し切り、懇親会&街歩きまとめを行いました。食事をとりながら、写真係が撮影してきた写真から光の英雄と犯罪者を3 枚づつ選びます。それを最後に班毎に発表しました。神楽坂は街の特徴がはっきりしているせいか、それほど意見が分かれず、英雄VS 犯罪者が比較的早く決まったように思います。神楽坂に詳しい人からの解説なども交え、おもしろい話が沢山聞けました。街の雰囲気にそぐわない、眩しい街灯や看板の照明、液晶ビジョンなどが所々見られましたが、角を曲がると雰囲気が違う路地にはいったりする魅力沢山の神楽坂の街歩きを、参加者一同とても楽しまれていたようでした。
街歩きの詳細な報告は1 月16 日の探偵活動報告内でも行いますので、参加される方は楽しみにお待ちください! ( 東悟子)