街歩き・サロン

第76回街歩き: 立川

2025.04.25 坂口真一 + 小口尚子 + 東悟子

1日の乗降客数がJRと多摩都市モノレール併せてなんと41万人にもなる巨大ターミナル駅の立川。探偵団では2021年に少人数街歩きの時に雨の中3人で街歩きしていましたが、今回大人数でも歩いてみたいということになり再訪してみました。北口と南口の違いに着目した街歩きとなりました。

2021年のコロナ禍に、少人数街歩きを行った立川。大型の開発GREEN SPRINGSが開業したばかりで、そこから歩いている様子を実況中継でつないでくれました。コロナだったので人が全くおらず、寂しげではありましたが、落ち着いたいい雰囲気のランドスケープの照明に行ってみたいという声が多く聞かれました。また中央線快速の駅では新宿駅、東京駅に次いで3番目に乗降客数が多いという立川駅の金曜日の夜の賑わいも調査するべく、立川駅を北口と南口に分けて街歩きしてきました。

■A班:立川駅北口方面

モノレール下の歩行者専用道路。あまりの広さに感動

1班は立川駅北口のGREEN SPRINGS周辺をメインに面出団長を筆頭に街歩きしました。
立川駅から多摩都市モノレール下のサンサンロード。駅のすぐ近くの広大な空間を歩行者専用としていることに、まず少しの驚きがあります。照明はよく考えらえている物もあったり、逆に光源の位置がほぼ顔の高さなので、眩しくなってしまっていたりと、場所によって賛否両論でした。

数年前に開業した大型複合施設のGREEN SPRINGSは新しい場所なのでやはり英雄を上げる人が多いように思いました。特にRGBを使った遊び心や自然を考慮したデザイン等に評価が高かったです。
これに対し、サンサンロードを挟んで反対側の立川ファーレ周辺ついては犯罪者が多い印象でした。街灯の位置が悪かったり、折角のパブリックアート群の中にあっても照明のメンテナンスや更新が追いついていない印象でした。

今回の街歩きでは、全体的に立川の夜のいろんな表情が見れた気がします。常に開発が進んでいる感じで時代の流れを感じます・・。そんな中、一番新しいGREEN SPRINGSはあちらこちらに照明だけでなく様々な工夫がされていますが、ちょっと人が少なかったのがさみしい感じでした。(平日の夜だからでしょうか・・・)もう少し賑わいがあってもいい気がしました・・。
それに対して居酒屋さんが集まる駅周辺や、南口のほうが賑わいがありますね・・。(坂口真一)

犯罪者 GREEN SPRINGS 内の店舗 眩しくて白い光がこのあたりの雰囲気を台無しに

■B班:立川駅南口方面

B班は、立川駅南口周辺を調査しました。
駅周辺には歩道橋がたくさんあり、英雄と犯罪者それぞれ、色々な意見が飛び交いました。
まずボリュームのあるネオン照明は「昭和に描いた未来的雰囲気」が、南口の街の風景にフィットし、いい感じにレトロ感を出しており輝度感も丁度よい為、英雄となりました。参加者みんな大好きな照明でした。

立川駅周辺は様々な手すり照明が見られました。なかでも歩道橋の手すり照明は、JR立川駅側は一応グレアを抑えるようカバーがしてありましたが、それでも輝度が強く、かつ目線の高さにある為、眩しさを感じました。対して、モノレール立川南駅側はグレアに配慮されている手すり照明が多く見られました。管轄エリアによって照明手法が変わってしまうのは仕方がないですが、街としてもう少し統一感があってもよいとの意見がありました。

歩道橋のペデストリアンデッキ下に連続しているライン照明は、まず見た目が眩しく、また長手に対して垂直についている為、必要以上についている印象を受けました。配光を絞ったグレアレスダウンライトで光の重心を落としたり、ライン照明が並行に設置されていればもっと良い空間になるのではないかという議論も交わされました。
南口周辺には数多くの飲食店があり、デザインも仕様も異なる照明器具や袖看板が乱舞し、光環境としては混沌としている印象を受ける中、GEMS立川という飲食店専用ビルはい一階のレストランから最上階に続く植栽まで、落ち着きや統一感を意図した光で演出されおり、目に優しく英雄という意見が多数ありました。

B 班もGREEN SPRINGS にちょっとだけ立ち寄りました。 やはりRGB のスポットライトが議論の的に

立川駅の北口側はGREEN SPRINGS等もあり新しく綺麗な環境、対して南口側は古く雑然とした環境でしたが、圧倒的に南側が賑わっていました。立川の魅力は混沌としているところであることを発見したと同時に、景観や環境を整えただけで人の流れが簡単に変わるわけではないことをGREEN SPRINGSの金曜夜なのにほとんど人がいない状況を見て、改めて感じました。今後の立川がますますどう変化していくのか楽しみです。(小口尚子)

立川がこんなに大きな町だったことが一番の驚きだった街歩き。まだまだ東京でも歩けていない町があります。今年もあっという間に半年がたちましたが、新しい発見のある街歩きをどんどん続けていきたいと思います。皆様のご参加お待ちしております。(東悟子)

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