探偵ノート

第84号 – Dreams & Dreaming

Update:

Interviewer: Jack Lim

Jack:面出さんおはようございます。今日は「夢」をテーマにお話したいです。寝ている時に見る夢でも、将来の目標や願望でも、なんでもざっくばらんに。まず最初の質問ですが、面出さんは睡眠中に同じ夢を繰り返し見ることはありますか?

面出:うん、あるね。同じ景色を何度も夢に見ることがあって、「あれ、デジャヴかな?」と感じることがあります。夢の中では、私は空を飛んでいるんですよ。海が見えて、街じゅうに太陽の光が降り注いでいて、美しい自然や景色が広がっていてね。それを高い場所から眺めているんだ。
「鉄腕アトム」を知ってる?アトムのように飛んでいるんですよ。これが一番好きな夢で、この夢を見ている時がすごく楽しいよ。

Jack:面出さんはよく夢を見る方ですか?

面出:そうだと思う。いつもポジティブな良い夢を見るし、怖い夢とか嫌な夢はあまり見ることがないね。たとえ誰かと戦う夢でも、必ず勝てる。君はどう?

Jack:私も結構夢を見ますね。10分くらいの昼寝でも、バスでうとうとしている時でも見ます。良い夢も悪い夢も、色々。
私が繰り返しよく見るのは、まさに眠りに落ちる直前に起こる夢なんです。夢の中で、バナナの皮みたいな滑るものを踏んで、後ろ向きに倒れて頭をぶつける。そうすると、実際の体もビクッとなって、そのショックで目が覚めるんです。 あと、眠る前に考えていたデザインの問題について、夢の中で解決策がひらめくこともあるんです。そんな時は、起きた後すごくインスピレーションが湧きますね。

面出:夢の中で、家族や友人など特定の人に会うことはある?

Jack:時々あります。夢の中で会った相手が誰なのか覚えていることもあれば、起きたら思い出せないこともあります。夢の中で、自分の姿を第三者の視点から見ていることもあります。

面出:私も時々、友人や家族が夢に出てくることがあるよ。時にはあこがれの女優と会って話している夢を見て、「わあ、本当に話せてる!」って感動したり。
たまに「これ、夢だな」と夢の中で気が付いて、「じゃあシャンパンでも飲んじゃおうかな…」なんて思うこともありますよ。

Jack:ご自身が見た夢の意味を調べてみることはありますか?

面出:一度も調べたことがないね。いつも夢はそのまま受け入れる。あなたはどう?

Jack:私も夢の意味を調べたことはありません。ただ、そういうことが好きな友人はいますね。日本の文化にもあるかは分かりませんが、中国の文化では、家族や友人が夢に現れてメッセージを伝えたり、何かを手伝ってほしいと頼んだりするという話があります。私はそういう体験をしたことはないのですが。

面出:なるほど。私もすでに亡くなった人に夢で会うことがある。例えば、自分に影響を与えてくれた有名な建築家やデザイナーが夢に現れて、何か大切なことを言ってくれたり。重要な夢を見たときは、目が覚めてすぐに内容を記録している。ベッドサイドにいつも紙と鉛筆が置いてある。目覚めた瞬間に「これは大事なアイデアかもしれない」と思ったら、すぐに書き留められるように。
夢が、私をよりクリエイティブにしてくれていると感じることが時々あるんだよ。

Jack:それでは、空想することはありますか?

面出:空想…というと、あまり現実的ではないということだよね? 私はあまり空想はしないな。私はどちらかというと現実的で実践的なタイプだから。

Jack:それは子どもの頃もそうでしたか?

面出:子どもの頃からそうでしたね。空想をすることはなかったけれど、どうすれば実現できるかを常に考えていたから。

Jack:なるほど。子どもの頃にはどんな夢や目標があったのですか?

面出:小学生のときは、音楽をやろうと考えていたね。中学ではトランペットを吹いていた。そして高校に入るころには、夢を音楽家からアーティスト、さらにデザイナーに変えました。その時は、何かものすごくすごいデザイナーになりたいと思っていましたよ。何のデザイナーかはっきり覚えていないけど、照明デザイナーではなかったな。

Jack:なぜ音楽家になるという夢を変えたのですか?

面出:先輩に影響を受けたからだね。彼はとても美しい石膏像を持っていて。彼を訪ねて行ったときに、屋根から光が差し込んで、その美しい白い像を照らしているのを見たんです。先輩はその像のスケッチをしていたんだけど、その光景があまりに美しくて頭に焼きついている。その時に「音楽じゃなくて、こっちをやろう!」と思ったんだよね。 ところで、Jackの夢やビジョンは何?

Jack:私は、自分の人生を意義あるものにしたいと思っています。その中には、人々の生活をより良くするような仕事も含まれます。デザインには強く惹かれていて、デザインは問題を解決し、物事をより良くするものであるべきだと信じています。 人々がより楽しめるようなものです。たとえば公共空間の整備や、夜間の環境全体を改善するような取り組みなどが理想的なプロジェクトですね。

面出:私のアイデアなんだけど。「ノンクライアント・プロジェクト」というのに興味はある?通常、デザイナーはクライアントから依頼を受けるけど、これはクライアントがいないプロジェクト。自分たちの興味に応じて、公共空間などに対して照明デザインのアイデアを提案して発展させることができる。だから私はこれを「ノンクライアント・プロジェクト」と名付けたんだよ。

Jack:つまり、自分たちでブリーフを作り、場合によってはクライアントや適切だと思う相手に提案する、ということですか?

面出:そんな風にやってみる価値はあるよね。デザイナーは通常、クライアントに「はい」と言わなければならないよね。そうでなければビジネスにならないから。でも、私たちは自分たちの興味や、自分たちらしいデザインのやり方を持つことができる。

Jack:それにはとても興味があります。人々は、自分に何が必要なのか気づいていないことがありますよね。例えば、iPhoneのように。つまり、自分たちの夢を売るということになりますよね。
今日はありがとうございました。一緒に素敵なアイデアを夢見て、その夢を現実にしていきましょう!

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