2003年7月29日
7 月 29 日 ( 火 ) に大江戸温泉物語に行ってきました。大江戸温泉物語は、 2003 年 3 月にオープンした銭湯のテーマパークです。 湯けむりのあかりというテーマで、日頃の疲れを癒しに大勢の方が参加してくださいました。
大江戸温泉物語は、巨大な現代建築が建つお台場に、地上 2 階建て・容積率 30% という小ささの、鉄骨造の寝殿造りといった変わった意匠の建築です。この施設はテーマパークということなので、インテリアという限られたスペースの中に江戸の世界をどう再現するかが建築および照明計画でのメインのテーマになったと思います。
畳敷きのエントランスホールで通行手形を購入します。そして、越後屋という場所で自分の好きな浴衣を選び、着替えてから入館します。きっと浴衣での街歩きというのも初めてだったことでしょう。
中に入ると、広小路とよばれる江戸の街並みを再現した場所にでます。ここは、施設の各エリアにアクセスするための核となる場所で、周囲には映画のセットのような食事処やおみやげ屋が建ち並んでいました。館内の照明は、江戸をテーマとしていることもあり、色温度も低く、暗めでした。照度を測ってみると、通路中央で約 5lx と、屋内としては低く、屋内なのに屋外の街路という想定で計画されていると思われます。
次に、足湯に行きました。足湯は屋外にあり、施設で唯一外部と接点をもつ場所です。足湯からは、日本風の東屋ごしに、お台場の一部のビルの夜景や低い位置を飛ぶ飛行機などがみえ不思議な光景でした。団員からは、このミスマッチがいいという声も聞かれました。
館内の和風レストランで食事をしました。レストランの照明は、普通の色温度が高く明るい照明でした。面出団長からは、好きな浴衣を選ぶように、好きな照明を選べるとよいのではないか、という意見もありました。ためしに暗くしてみては、ということで、照明を消したところ、配膳ができないので点けてください、と言われる一幕もありました。
食事の後は、全員浴衣で記念撮影をし、解散しました。いつもちょっと違った街歩きだったと思います。