1996年10月28日 実践イベント
講座の第7回「光と水のある風景」では、ゲストの陣内秀信さんにイタリアや地中海の水辺を語っていただいた。それでは、東京の水辺と光の関係を氏にご同行願って探偵しよう、と屋形船を借り切って総勢40名、日没直前の隅田川に繰り出した。
ライトアップされた橋をくぐり、東京湾ーレインボーブリッジを越えてお台場へ。臨海副都心部の様相も、お台場付近の賑わいも、水上から眺めてみると随分印象が違う。ああだこうだと言うまでもなく、ただ水と秋の夜風を感じているだけで楽しい。しかし、陣内さんが指摘するように、今の東京は水辺に背を向けている。こうして水辺に出てみないと、東京がかつて水の都だったことなんか思い出しもしないのだ。