連続実践講座

vol.04 光の中の天使 – 田原桂一(アーティスト)

Update:

連続実践講座 あなたも照明探偵団

田原桂一 (アーティスト)
~21世紀の都市に、光の天使を探そう~

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照明探偵団の心得の第3番目「芸術的な光に大袈裟に感動すること」に焦点をあて、パリ在住の田原氏に登場を願った。
田原氏の「光の違いは、言語、思考、風景や思考なども左右する」とヨーロッパの強烈な光に魅せられてパリに定住し、写真や立体を通して、「光を掴み取ろう」と続ける表現活動の根底に迫る。田原氏は光の中に天使を感じるという。今回は特に、田原氏がパリ市の公共事業政策の一環として現在手がけているパブリックアートとしての「カナル・サンマルタン計画」の概要が紹介された。
このプロジェクトを通して、公共を舞台としながら光を当てる、何かを照らし整える、という照明デザイナーの職務と、光そのもののメッセージを伝えようとする田原氏のアーティストとしての立場の違いの中から、公共環境、つまり都市をつくりあげてゆくことは何か、という命題が出された。
安全に効率よく、経済的に・・・と作られてきた街の照明にたいして、積極的に働きかけていくための民意が必要とされている、そのためにはデザイナーも民意を高めるための努力が必要、と田原氏からの鋭い指摘。

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