照明探偵団通信

照明探偵団通信 Vol.57

Update:

発行日:2012年12月5日
・国内調査レポート/東京調査:皇居周辺(2012/11/5)
・照明探偵団倶楽部活動1/第45回街歩き:浅草・スカイツリー界隈の今・昔(2012/11/13)
・照明探偵団倶楽部活動2/第39回研究会サロン(2012/11/27)
・照明探偵団倶楽部活動3/こどもワークショップ:われら闇の探検隊(2012/11/23-24)

東京調査:皇居周辺の光から闇へのコントラスト

2012.11.05 渡邊元樹、田窪恭子、瀬川佐知子

皇居周辺は東京の中でも暗闇が残っている、特殊な環境です。
そんな場所がここ数年、人気ランニングコースとして多くの人が集まってくるようになりました。立地条件から仕事帰りに走るランナーも多く、夜間走る場所に対しての照明はどうなのかを調査することにしました。また大手町近くの皇居外苑や和田倉噴水公園などでは低炭素社会の実現へ向けて公園内の屋外照明をLED 化しています。これらも合わせ、皇居周辺として調査しました。

調査エリアについて

皇居を1 周するコースは約5 km あります。今回は大手門から反時計回りに歩き、大手門エリア、竹橋エリア、代官町通りエリアを重点的に調査しました。また公園、広場の光環境調査として皇居外苑、和田倉噴水公園も合わせて調査しました。

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調査エリア全域地図


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大手門sketch
調査エリア1 :大手門エリア(夜間)
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代官町通りsketch
調査エリア3 : 代官町通りエリア(夜間)

調査エリア1 : 大手門エリア

大手門エリアは車幅の広い内堀通りと公園に囲まれており、視界が開けている場所になります。昼間は東京駅周辺から公園の間にたくさんの観光客が見られました。大手門エリアの歩道は約3.5 m あり、ゆったりとしたスペースになっています。基本的に歩道用のポール灯はなく、車道の中央分離帯に立っている高さ10 m 程の道路灯からの光で、歩道までの明るさを確保していました。道路灯の真下で70 lx、歩道の中央で14 lx の床面照度が確保されていました。道幅も広く10 lx 以上の明るさがあるため、ここではランナーが走るには十分な明るさだと思いました。また、道路灯や周辺ビルからの光で皇居のお堀や石垣もうっすらと浮かび上がっていました。
(瀬川佐知子)

調査エリア2 : 竹橋エリア

気象庁前の交差点を曲がるとそこは大手門エリアとはまた違った雰囲気となります。高さ7m の車路灯が満遍なく配置され、高さ3.5m のポール灯も歩道の明るさを取るために23m 間隔で配置されています。 また、休憩エリアや竹橋にも凝ったデザインのポール灯が辺りを照らしていました。周辺の建物は、オフィスから美術館や公園に代わり、周りからの明りには期待できないものの、ランナーに必要な明るさは保たれているように感じました。

調査エリア3 : 代官町通りエリア

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調査エリア3 : 生垣の向こうにある代官町通りエリアのポール灯

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和田倉噴水公園

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皇居外苑のポール灯

皇居周辺の歩道で一番印象に残ったのは代官町通りのエリアです。このエリアは内堀通りから外れるため隣の車道も狭くなり、歩道も他のエリアより狭くなります。また皇居側には2m 程度の高い生垣があり、開放感がありません。歩道が狭いためか、歩道用の照明器具はなく、生垣の向こう、皇居側に3 m 程度のポール灯があります。おそらく皇居周辺にあるお堀代わりになっている窪地があり、そこを防犯上の理由で照らしているのではないかと思われます。このポール灯は人が通る歩道への環境はまったく考慮されず立てられたのか、灯体だけが生垣から出ており、歩いているとかなりのグレアを感じます。また高い生垣のため、ポール灯間では2.5lux と暗く感じる場所もありました。隣の車道とも高低差があり、車路灯も少し遠くに感じられ、生い茂る木々に阻まれ周辺からも明かりが得られないこの場所は走るのには問題ない明るさとはいえ、もう少し通行人にやさしい光環境ができないかと思いました。
(田窪恭子)

調査エリア4 : 和田倉噴水公園

日中の和田倉噴水公園ではウッドデッキや休憩室、レストラン等が設置され、会社員や近所に住む主婦、老人たちが集い、スケッチをしたり、ランニングやストレッチをしたりなど、思い思いの時間を過ごしていました。夜になり調査を進めて行く中で他の公園と何かが違うことに気付いたのですが、この公園にはポール灯が一本も無いことでした。レストラン脇にある唯一のポール灯も点灯していませんでした。照明器具はLEDを用いており、色味もほぼ3000K に統一されていました。水中照明は、グレアに気を使った設置がされていて、噴水照明も丁寧に水中からアップライトされるなど、一つ一つのアイテムが下方向から照らされ公園内を歩く人のシルエットだけが映し出され非常に心地良い光環境に思えました。

調査エリア5 : 皇居外苑

皇居外苑に立つポール灯は灯具の形状は元々のガス灯タイプのまま、ランプのみ高圧ナトリウムランプからLEDにリニューアルされています。

ポール灯に挟まれた通路中央の照度は1~2lxと低いものでしたが、ポール灯内には26WのLEDモジュールが6 つ入りそれぞれの方向を向いているため照射範囲が広くなりそれによって公園全体の暗さを感じることはありませんでした。
(渡邊元樹)

まとめ

皇居1 周分の調査はできませんでしたが、以上のエリアの調査から、歩道にポール灯がないところでも周辺からの光でランナーのための光問題がないことが分かりました。ただ、代官町通り周辺や皇居の各出入り口などは通行人にあまり考慮されていないグレアを感じる光もありました。

皇居という特殊な環境のため、仕方がないところもあると思いますが、もう少しフレンドリーな雰囲気があってもいいのではないかと感じました。

私たちが調査したのは月曜日の夕方でしたが、19時頃に数えてみると1 分間に34 人ものランナーが私たちの前を通り過ぎていきました。皇居周辺のランニングブームはまだまだ続きそうです。

皇居外苑や和田倉噴水公園では指向性が強いというLED の特徴を逆にうまく利用し、昔ながらのポール灯デザインとマッチした温かみのある落ち着いた光が印象的でした。グレアに考慮した計画だと思いました。また、背景となる大手町周辺のビル群も他の場所と比べて低い色温度で統一されており、ビルの上部分も統一感があるデザインとなっていました。皇居という他の場所とは違う意味合いをもつエリアでの照明は必ずしも通行人が第一優先ではなく、場所によっては防犯の意味合いをもつ光の方が優先されています。今後は和田倉噴水公園や皇居外苑のように夜も心地の良い光環境が増えればと思います。
(渡邊元樹、田窪恭子、瀬川佐知子)

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皇居外苑から見える大手町のビル群。他のエリアと比べて比較的温かみのある色味で統一されています。パノラマで撮ると皇居側(左下側) は真っ暗なことが分かります


第39 回研究会サロン:@照明探偵団事務局

2012.11.13 瀬川佐知子、東悟子

11月13日に行われた「浅草・スカイツリー街歩き」のまとめのサロン。各班ごとに写真や感想がまとめられ、プレゼンテーションが行われた。

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2班が歩いたルート

街歩きの報告・来年の活動を検討

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サロン風景

街歩き
サロン発表内容

今年最後の照明探偵団活動は、スカイツリー・浅草街歩きをレビューする研究会サロン。カジュアルな雰囲気の中、25 名と多数参加頂いてのサロンとなり、さまざまな意見・感想がでました。

一番多く聞かれた感想は、スカイツリー開業に合わせて周辺の街路灯もLED化が進んだと思われるが、光源を変えただけで心地よい光環境になったわけではなく、かえってまぶしくなってしまったのではないかという意見。そのグレアでせっかくのスカイツリーのライトアップも台無しになっているように感じた。ソラマチなどはLEDを使用しているためか、「節電モード」ではなくなり、かえって明るくしている部分も見られたなど、あまりいい意見が聞かれませんでした。また、浅草の下町に存在するさまざまな種類の照明が、統一感はないが、独特のにぎわいを演出し、気取らず親しみやすい浅草をつくっているのではないかという意見。

一方向の意見にまとめてしまうのではなく、感じたことを語り合い、それに対する意見をまた交換する、そんな内容の濃い会になりました。

来年の活動に対する意見交換も行われ、どのような街歩きをやってみたいか、街歩き以外の活動は何をやってみたいかなど、希望が多く聞かれました。実り多い活動にするために、さらに検討していこうと思います。

サロンに参加頂けなかった団員の方の、企画・意見も随時募集しておりますので、事務局宛に、お寄せください。お待ちしております。
来年の照明探偵団活動にも、是非ご期待ください。
(東悟子)


第44 回街歩き:浅草・スカイツリー界隈の今・昔

東京スカイツリーが竣工して約半年。周辺の街がどのように代わってきているのか、浅草に江戸の灯りの風情が残っているのかなどを探りました。

概要

2012 年5 月の開業以来、多くの人でにぎわっている東京スカイツリー。そのライトアップも大変な注目を浴びました。東京の新しいシンボル的な存在になり、その周辺も活気づいたのではないかと予想されますが、実態はどうなのか、体感してきました。当日は3 班に分かれてそれぞれ違うルート・場所を重点的に調査しました。

1 班: スカイツリー・ソラマチ→浅草

1 班はスカイツリーの商業施設ソラマチからスタート。

まずは2F 店舗。全体の内装は白色で統一され、とても清潔感があり、天井も装飾が無いため、高い印象を受けました。しかし肝心の照明が全然良くない!全体的に照度が高過ぎると感じました。光源はLEDでしたが、白熱灯・蛍光灯よりさらに明るくなった印象を受けました。しかも電球色なので、どうしても暑苦しい圧迫感を感じました。また通路の照明が明る過ぎるので、店舗の照明が全然映えていませんでした。新しく注目が高い商業施設だったので、新しい照明の提言をして欲しかったと思います。

物販エリアは食品街より明るさを抑えた印象でしたが、味気無く感じました。

次に36 階の飲食店エリアに向かいました。そのフロアには外を望める展望エリアがありますが、その天井には驚くほどの数のダウンライトが配され、夜の景色を眺めるにはきらきらしすぎていると感じました。ソラマチは洗練された印象を与えるためなのか、多くの照明器具と照明手法が施され、どこもピカピカキラキラした印象でした。

光源はLED を使用しているため、照度は同じでもとてもまぶしく感じました。スカイツリーのライトアップは、光が流れるような動きは爽やかで綺麗でしたが、ぼんやりと浮かび上がるようなライティングはよく分かりませんでした。ツリーの存在感は圧倒的でしたが、街を歩くにつれ次第に目が慣れ風景に溶け込んでいったきがします。
( 1班代表 鈴木幸男)

2 班: スカイツリー→隅田川沿い→浅草

スカイツリーが出来ても変わらない下町。照明器具だけは新光源に替わったようですが『あかり』環境はよくない。震災後で明るさの大切さが分かったはずなのですが、床面平均照度へのこだわりが、眩しさという弊害を起こし、もっと良く見えるだろうスカイツリーの夜景を殺しています。2班はその原因を探すべく、スカイツリー駅から浅草周辺への街歩きを行いました。

スカイツリー周辺の通りは、スカイツリーの華やかさとは違い、人通りも少なく、少しさみしい感じがする街並みでした。そんな街並みで、特に整備されることはなく、新旧の設備が点在しており、中には素敵な門構えの家もありましたが、総評すると暗めといった印象でした。ただし、そんな街並みを振り返って後ろをみると圧倒的な存在感のスカイツリーがそびえたっています。そんなギャップがとても印象的でした。

言問橋から、隅田川沿い周辺のLED 街路灯は、スカイツリーの開業に合わせてリニューアルをしレトロなデザインを復元したようでしたが、車道側の光りが強すぎたためか歩道側の光りが負け、地面にポールの影を落としてしまい歩道の一部を暗くしてしまっていたの反面、とてもグレアが強く、暗いのに眩しい印象。なんでも簡単にLED化すればいいというわけではないというのがすごく印象的でした。橋だけでなく、隅田川公園の川沿いに並んだLEDの街灯もグレアがつよくて、不快な印象。川の対岸から見てもかなリ強い光がもれていました。空が広く見え景色のいいところなだけに光害と言ってもいい環境でした。

街へ入り小学校周辺では、交差点の街灯を少し色温度を変えて、それとわかる工夫をしていました。色温度を変えることでこんな工夫もあるんだなというのがわかり印象的でした。

平日の夜ということもあり街全体は大人しい印象でしたが、浅草の飲み屋街は客引きの威勢のいい声や仕事帰りの人で賑わっていました。浅草寺周辺では、器具や色温度にもあまり統一性がなくLEDを使用した新しいものや提灯のような古いものが混在していました。こんな提灯の明かり探しの街歩きも面白いかもしれません。洗練された白い光よりも色温度が低く少しバラつきのある光が多くある場所の方が下町・浅草らしいと感じました。
(2班代表 坂口真一)

3 班: 浅草中心

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浅草商店街。

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煮込み通り。英雄or 犯罪者?

3班は東京スカイツリー駅を出た後、本所吾妻橋商店街、駒形橋を通り、浅草エリアに着きました。浅草ではまず、仲見世や浅草寺など浅草の中心エリアを調査した後、馬道振興会や浅草小エリアを調査し、浅草寺の裏側を通って六区付近やすしや通りなど、再開発エリアを調査しました。

今回の街歩きのテーマが、変化しつつある街の今昔を考えるという内容であったので、最初に、江戸時代の地図と比較して浅草エリアの街並みの変化について、道が増えただけで、元々あった道並みは変化していないエリア( オレンジ色)、昔の道の形は残しつつ変化していったエリア( 黄色)、完全に昔の道並みは残っていないエリア( 紫色) の3つに分けました。地図上だと、面影が残っているように見えるエリアも、実際行ってみると土地の用途が変わっていて昔の面影はほとんど感じられませんでした。光環境に関しても、あまり感じられなかったです。ただ、雷門柳小路で白い光のレトロな街路灯とお店との光が調和して、懐かしい雰囲気を醸し出していたり、六区の裏の飲み屋街では、透明な風よけシートから暖かい光が道全体に漏れ出ていたりと、昭和の匂いを漂わせる場所はありました。

光の英雄と犯罪者について、意見が割れたのは、仲見世通りの照明についてです。シンメトリーでパースペクティブな眺めが、白い光でさらに神聖な気持ちにかわる、と英雄と捕らえる人もいれば、とにかく明るければ良い、物が売れるという発想の典型ではないか、と少し派手すぎる浅草界隈照明の諸悪の根源ではないか、と犯罪者と捉える人もいました。ただ、全員の意見として、床面照度が400lx は明るすぎるのではないか、という結論になりました。
( 3班代表 小薗早紀)

感想

今回強く感じたのはLED 化は時代の流れとなり、節電が重要となっている今、ますます普及していくことと思いますが、少ないエネルギーでさらに明るくすることができるという謳い文句で、さらに明るくなってしまっているという状況が非常に残念でした。

街全体としての光環境を考え、下町の風情をのこしつつ、新名所となったスカイツリーの洗練された印象も取り入れた夜の浅草・押上になるといいなと感じました。
(東悟子)


こどもワークショップ:われら闇の探検隊

2012.11.23.24 東悟子

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11 月の3 連休に小金井市の江戸東京たてもの園の夜間特別開園〝たてものと紅葉のライトアップ“イベントが開催されました。
その前半2 日間、行灯作りと闇体験ワークショップを行い、夜の古い建物と囲炉裏、そして暗闇を楽しみました。

江戸東京たてもの園でのこどもワークショップは今回で2 回目。たてもの園は、小金井公園の豊かな緑の中に、江戸初期からの古いたてものが並び、まるで違う時代にタイムスリップしたような錯覚を覚える場所です。普段は4 時半閉園ですが、特別開演中の3 日間は8 時まで開いており、たてものをライトアップしたり、広場をキャンドルで照らしたり、昼間とは一味違う幻想的な空間が出現しました。私たちの行ったこどもワークショップの主なコンテンツは4つ。行灯作りワークショップ・園内パレード・林の中での闇体験・囲炉裏体験。4時から7 時までの長丁場でしたが、こども達は最後の囲炉裏での話まで、じっくり取り組んでいました。

行灯つくりワークショップ

まずは武蔵野美術大学の学生が行灯の作り方を説明。厚手のトレーシングペーパーに好きな形に切ったセロファンシールをはったり、ペンを使って絵を描いたりして、最後にガラスのコップに張り付けるという手順。最初は戸惑っていたこども達も、時間がたつにつれ徐々に集中。こどもによっては先に全ての形を切り終わって、シールを張っていく子もいれば、一枚一枚切って張り、作りながらデザインを考えていく子もいて、その作り方は様々。30 分くらいで作れるだろうと予測していたのですが、どの子も1 時間以上、集中して作業していました。

園内パレード・闇体験

6 時からは、おのおのが作った行灯に火をともし、暗い園内をパレードしました。

ろうそくが消えないよう、行灯を大事そうに抱え、歩くこども達。今にも消えそうな小さなあかりを覗き込み、消えていないか確認しながら運んでいました。

暗い森に入る前には、行灯を消して本当の暗闇を体験したい子と、暗闇が怖くて消したくない子とにわけて進みましたが、多くの子が暗闇が怖くないと宣言し、果敢に林に入っていきました。

林の中は入る前は闇に見えたのですが、行灯を消しても、遠くに見える街路灯や月明かりで徐々に暗さに慣れると、お互いの顔がわかるくらいでした。みんなとくに怖がる様子もなく、いつもよりはずっと暗い道を歩いているはずなのに、「けっこうあかるいよ」と言って、暗さを楽しんでいるようでした。

囲炉裏体験

その後は天明家という350 年前の民家で囲炉裏の火を囲んでのお話。学芸員の高橋氏から囲炉裏の役割や昔の生活、囲炉裏を守っている鯉のはなしなど、興味深いお話を聞かせて頂きました。

感想

2 日間とも予想を超える人出で、大盛況でした。
闇体験の林の中は、足元もよく見えないような暗さだったのですが、ゆっくりゆっくり進むと、だんだんに目が慣れてきて、最後は人の顔もわかる程度になります。その中でいつもと違った感覚が研ぎ澄まされ、こども達の想像力が豊かになるといいなと思っています。
またゆっくりこども達と闇を体験できる機会を作りたいと思います。
(東悟子)

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