街歩き・サロン

弘前街歩き 「開城400年、城下町のあかり」

弘前街歩き 「開城400年、城下町のあかり」

2012年7月7日

弘前大学プロダクトデザイン研究室石川善朗教授とゼミ生10名と協力し、弘前照明探偵団を開催。 桜とねぶた、そして400年の歴史を持つ城下町、弘前の町のあかりの特徴を探求すべく、街の方々も交えて街歩きを行った。。

桜の町、弘前

弘前街歩き 「開城400年、城下町のあかり」
弘前大の石川先生のご案内。

弘前街歩き 「開城400年、城下町のあかり」
照度の測り方を伝授。

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懐かしい佇まいの中央弘前駅

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中央弘前駅ホーム

弘前街歩き 「開城400年、城下町のあかり」
街路灯からもれてくるあかりが自転車で通るときに眩しいという指摘も
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町に点在する洋館のライトアップのひとつ昇天教会

弘前街歩き 「開城400年、城下町のあかり」
面出世界の照明環境のレクチャー

弘前街歩き 「開城400年、城下町のあかり」

青森市から南西に位置する弘前市。開城400年の歴史をもつ弘前城を中心に配した市民公園があり、桜の季節は300万人の人でにぎわう。お堀の周りは、さまざまな種類の桜2600本で取り囲まれており、その桜は日本のどこにも見られない特徴を持つという。弘前の名産のひとつリンゴ。多くのリンゴを実らすための剪定技術を、桜の剪定にも応用し、一つの枝にたくさんの花をつけることが可能になった。花の圧倒的なボリューム感が、訪れるものを魅了する。

また1800年代後半から1900年代初頭に多くの洋館が建てられ、そのいくつかは今なおその姿を残し、それらがライトアップされ、弘前の夜間景観の特徴の一部となっている。

弘前の夜の景観を、弘前大学プロダクトデザイン研究室10名を中心に、街の人と検証、考察した。

レクチャー・街歩き

立命館大学、色彩工学の篠田博之先生は『色彩と光の関係』というテーマのレクチャーを行い、照明探偵団団長の面出は『世界の照明環境』のレクチャーを行い、それぞれ照明が人々や街にもたらす影響や作用を説明した。その後の街歩きは、予定した人数を大幅に上回る好評ぶりで、50名ほどが細い道を面出の解説を聞きながら、調査して歩いた

。今まで照明に気を配って歩いたことのなかった参加者は、面出の説明に熱心に耳を傾け、気づかなかった弘前のあかりの魅力やあまりにまぶしい投光照明の存在など、さまざまな発見に驚いていた。弘前の学生はとても積極的で、歩いている途中も疑問に感じたことを質問したり、感じたことを発言していた。

弘前の街は、夜早い時間から人通りが少なくなり、街の賑わいがあまり感じられず、さみしい印象があった。夜歩きたくなる照明で、この印象を何とか払拭できればと感じた。
(東悟子)

感想

今回、弘前まち灯り探偵団を行い多くの発見があった。

今までは何も感じずにただ通り過ぎていた町並みが、意識をして調査してみると驚かされることばかりだった。 それは言い換えると、意識しないと私たちは弘前のまちの魅力に気づけないということだ。

弘前は城下町であり、お城の付近には昔の町並みが残っている。 調査する前は「古さが残る暗いまち」だと勝手に決めつけていたが、弘前のまちは予想以上に灯りにあふれ、まちを照らしていた。 街歩きをして弘前を魅力的なまちだと感じられたのは大変喜ばしいことである。 以前の意識が変わり、弘前は「古さが残る、あたたかいまち」なのではないかと考えるようになった。

また、照明のプロである面出先生の話を実際に聞くのは、私たちにとって貴重な体験となった。 色温度、照度、均斉度…。 私たちにとって耳慣れない単語が多々あったが、照明を考えていく上ではどれも大切な知識。

デザインを勉強している私たちにとって、これからデザインを考えていくのに 重きを置いていきたいポイントの発見であった。 弘前のまちの照明は、まだまだ問題点が挙げられる。 大学からの帰り道は真っ暗で、怖さを感じることがしばしば。 しかし、ただ感じるだけで終わらせるのではなく、今回の照明探偵団の活動の経験を活かし、弘前をより良いまちにしていこうと考える。
(弘前大学 プロダクトデザイン研究室 笹山佳世)

どこの町に行っても共通して感じることだが地元の人の「その土地をよりよくしたい」という意欲がとても強く、勉強させられることが多い。 今回のこの街歩きが、弘前らしい心地よい夜の景観とは何かを考えるきっかけになったのではないかと思う。

街歩きの企画をした弘前大学では、今回の街歩きの結果を話し合い、まとめたものを弘前市に提言することにしている。
(東悟子)

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