少人数街歩きレビュー
2022.07.29 東悟子
前回から半年ぶりの開催となったオンラインサロン。6 月~7 月に水辺をテーマにして行った街歩きのレビューでした。26 名のメンバーで、それぞれの街歩き
水辺のあかりをテーマに6 か所(隅田川陸編、隅田川川編、横浜、名古屋堀川、大阪中之島)で行った街歩きレビューをオンラインで開催しました。どのチームからも久しぶりの街歩きで、楽しかった!と感想が聞けてみんなで対面で会って同じ物を見て、感想を言い合うのは大切だなと再認識しました。
日本はどこに行っても海や河川や湖と、水とは縁が深い国ですが、親水性が高いかと聞かれると疑問符がつくかと思います。町を近代化するにあたり、川に蓋をしたり、護岸整備をして、水に近づけなくなったり、建物が川に背をむけて建てられたり、身近だった水辺が今では遠い存在になってしまっているところが少なくありません。
そんな中、水辺を整備しくつろげる空間にしようという動きも多くみられます。今回街歩きを行なった隅田川テラス、横浜みなとみらい地区、名古屋堀川沿い、大阪中之島エリアは、それを代表するエリアだと言えるのではないでしょうか。水辺の開発は1 つのプライベートセクターが行っているわけではなく、いくつもの行政、利権保有者、開発事業者が絡んでくるので、統一した水辺の景色を作るのは難しいように思います。とくに夜の景観となると、ガイドラインが作られていることはまれで、独自で照明計画をして器具を設置していくというのが通例。街歩きレビューのコメントも、統一感がない、周りの雰囲気とあっていない、護岸からみるといいが、橋の上からみるとまぶしい、またその逆も然り、といったエリア全体のマスタープランがないことによる弊害がほとんどのような印象を持ちました。
ただその中でも、歩いていて心地よい場所は各エリアで多数報告されており、今後の更なる開発に期待する声が多く聞かれました。
今回のオンラインサロンは、街歩きエリアが多かったため、発表する内容も多くなり、前回同様、各チームからの発表のみで時間いっぱいとなってしまったのが残念でした。もう少し参加者が活発にコミュニケーションできる場にする工夫が必要だと感じています。街歩きのレビューだけでなく違うオンラインの企画も検討中ですので、今後の活動も是非ご期待ください。皆様のご参加をお待ちしております。 (東悟子)