青山街歩き & 写真撮影大会
2024.11.02 瀬川佐知子
夜の東京に繰り出して、光の英雄と犯罪者をみつけよう!というテーマで、株式会社たりたりの協力のもと、こどもワークショップ2024を行いました。
あいにくの雨でしたが、10名のこどもが参加してくれ、まずは面出団長から光の話を聞き、たりたりの水野さんから表参道駅周辺の昔の町並みの話を聞きました。
簡単なオリエンテーションの後は雨の中、光の英雄と犯罪者を見つけにいきました。本来は表参道の交差点から4エリアに分け、4グループで街歩きをするつもりでしたが、本降りの雨とこどもの参加人数から急遽全員で同じコースを街歩きすることになりました。
まずは青山通沿いのオフィスビルから青山北町アパートを再開発した住居・商業の複合スペースののあおやまを通り、その隣の緑と小川がある遊歩道を歩いていきました。こどもたちは落ち着いた雰囲気の遊歩道の光の写真を撮ったり、その奥にある飲食店の青いイルミネーションを撮ったりと、雨で視界が悪い中でも意欲的に自分の興味が赴く光にカメラを向けていました。今回は主に小学生高学年のこどもを対象としたため、中には大人顔負けのコメントを言いながら街歩きをするこどももいました。
遊歩道を出ると、表参道の裏通りにあるとんかつまい泉本店の前を通りながら、だんだんと人通りと車通りが多くなっていく道を歩いて行きました。表参道に出るとブランドショップのショーウィンドウの光などに惹きつけられたこどもたちは強くなってくる雨にも負けず、夢中でカメラを向けていました。
今回のワークショップでは、こどもたちが自分で見つけた光の英雄と犯罪者を自分のカメラに収め、英雄と犯罪者を1枚ずつ選びその理由を発表するという方法を取りました。そのためワークショップ会場に戻ったこどもたちは、軽食を取りながら自分が撮った写真を見返し、1番の英雄と1番の犯罪者を決めていきました。
なぜ光の英雄や犯罪者だと思ったか、その理由は大人の凝り固まった視点とは異なった斬新な視点が発見でき、大変興味深いものでした。
最後に、こどもたち全員で1番の英雄と1番の犯罪者を決めたり、面出団長と水野さんから面出賞と水野賞が贈られたりと、少ない人数の中でも盛り上がる面白いワークショップとなりました。
まだ小学生のこども達にとって、夜の表参道を歩くということはなかなかない機会です。今回はあいにくの雨となってしまいましたが、普段何気なく見ている街のあかりの中にもいろいろなものがあり、自分の中でどうして好きな光なんだろう、どうして嫌な光なんだろう、と考えるきっかけにしてもらえるとうれしいです。(瀬川佐知子)