2010.11.16 横浜 北山田小学校
面出団長 x 小学校三年生
気持ちいい秋晴れの中、真っ暗に遮光されている部屋で、こどもワークショップ「あかりと闇の体験」を行いました。 好奇心旺盛な小学生ということもあり、話がどんどんはずみ、あっという間の45分間でした。
まずは面出団長がこども達に 「天気の日が好きな子、手あげて!」 や「暗い所が好きな子、手あげて!」と質問。遠慮なくまっすぐに手を挙げてくれたこども達と面出団長とのQ&Aを楽しみました。次に人類が一番初めに使っていた火や焚火の様子が描かれたパネルを見せたり、各種光源が開発される様子が描かれたパネルも紹介しました。この図とともにいくつかの本物のランプも見せ、点灯しました。毎日見るコンパクト蛍光灯やシリカランプ、色が変わるLEDパネルや小さなハロゲンランプに、こども達は驚いていました。
その後電気を消し、部屋が真っ暗になりました。最初は少し叫び声が聞こえていましたが、だんだんと目が慣れてきて、ぼんやりともののアウトラインが見えてきました。じっくりと静かに闇を体験する中、面出団長が壁面にレーザービームを光らせました。闇の中で光る緑のビームに「ワーッ!」と喜ぶこども達。次にろうそく一本に火をつけ、それを五本に増やし、その違いを体感。こども達は炎の揺らぎやその影をじっと見つめていました。ろうそくの光以外は何もない中、こども達は五感を使って周りの様子を観察していました。
最後にリサイクル行灯の作成。こども達が500mlのペットボトルに好みの柄をデザイン。その間、大人がペットボトルの蓋にボタン電池とLEDを接着しました。こども達は本物のLEDを手に取ってみたり、簡単に電池と接することで点灯する事実に驚いていました。最後にひもをつけて、首からぶら下げて完成。
45分の短い間にあかりと闇の体験そして、行灯作りまで面出団長、団員、こども達みんなで楽しく学ぶことができました。
(中山 レイチェル)
生活を豊かにする光
スイッチをおすと、照明がつくという日ごろ当たり前のように行っている行動も、目線をかえて“照らす” 工夫をすれば、生活がもっともっと豊かになるということをかんじてくれたのではないかと思います。
団長の話を真剣に聞くこどもの姿をみて、ランプが違えば、見え方も、印象も違うという比較の実験をもっとじっくりやって、語ったり、質問に答えたりする時間を多くとれればよかったと感じました。闇が作り出す創造性や、ひとつのあかりがもたらす親近感から何かを学んでくれていたら、このワークショップは大成功だったのではないでしょうか。
こども達の豊かな感性に感動し、たくさんのことを私たちも学ぶことができました。今後もこの活動を続けたいと強く思いました。
(東 悟子)
こども達はいつか思い出してくれるかなぁ。。。
45分間という時間は、面出団長がこどもワークショップのために用意した内容、伝えたかったこと、理解して欲しかったことにはちょっと短かったかもしれません。 でも一番大切でシンプルなメッセージ『あかりに対しての面出団長の情熱』は十分伝わったと思います。
全体の話は難しくはなかったのですが、講義の内容より、伝えたかったのは、面出団長の目のきらめきです。このような情熱は教科書やインターネットなどでは見つからないものだと思います。これは人と人とのふれあいや対話で体が覚えるものです。
この講義の内容をこども達は「変な電球」とか「暗い所が好きな面白いおじいさん」としか覚えていないかもしれませんが。いつか「誕生日ケーキのろうそくに素直に喜ぶ」、「コンビニの光はこれでいいのか?」、「自然の現象である夕焼けに気づく」など、光のことを意識するようになってくれればと思います。
理科の授業でしたが、それ以上に学んだこども達だと思います。
(中山 レイチェル)