2004年7月29日
梅雨明けに暑い日が続く中、日の出桟橋水上ターミナルを出航し、浅草まで50分程の水上バスに探偵団員22名が乗込みました。ちょうど日没の時刻に集合し、乗込んだ7時10分には、お台場のあかりとレインボーブリッジ、空とコントラストを強くする月がもう涼しさを与えてくれたようでした。出航すると、ぐんぐんと流れる夜景に団員は、船内を右へ左へ、前へ後ろへと駆け回り、光を観察している様子。隅田川ラインと云われる今回のルートは、個性的な12の橋をくぐりぬけます。進行方向の左に汐留シオサイトを見ながら、最初に現れたのは、勝鬨橋でした。橋桁にブルーの無電極ランプの点光源、アーチには緑色の蛍光灯のライン照明という夜の姿。橋のライトアップはいつのころからか、アーチ沿いの蛍光灯が歯抜け状態に・・・。
勝鬨橋の次にライトアップされていた橋は、中央大橋です。上部は、メタルハライドランプの白っぽい光、下部には高圧ナトリウムランプのオレンジ色の光でシンプルなグラデーションが目に入りました。立体的に重なる高速道路と橋、そして川。超高層のマンションと川沿いの遊歩道。ビル街のあかり、商店ビルのネオンサイン。川の上は、暗くて遠くのものや川沿いがよくみえました。
続く橋は、ブルーのアーチが印象的な永代橋。ライトアップされた橋と、空の闇を映し出す川、カップルがデートするのも納得の光景でした。夜景は、綺麗な光があって、そこに闇がないとやっぱり美しくならない。都会は光に溢れて、闇がある場所を探すほうが難しいですが、まだ川沿いには、そんな場所が僅かばかり佇んでいました。
団員一行は、川面を渡る涼しい風を満喫し、浅草に到着。浅草寺で恒例の集合写真を撮影し、仲見世通りを闊歩しました。お土産屋さんも店じまいとなった後の仲見世通りに500lxの照度がありました。これは机の上で本を読むのに充分な程の照度です。年中お祭りが催され、人々が賑わうアーケードのパワーの象徴でしょうか。