2004年12月8日
新木場駅からバスに乗ること約10分、「東京ヘリポート前」で下車して総勢14名の団員が集合したのは、今回お世話になった「朝日ヘリコプター」のビルでした。
中に入って名前と住所を登録したあとに、さっそく乗車前のビデオを見せられます。地上700m上空を飛行するヘリコプターから見られる日中と夜の光景が次々と映し出されて、団員の期待は高まるばかり。ヘリからの夜景撮影ポイントなどを係員の方に次々と質問して乗車に備えました。 今回、飛行するのは「ナイト・ツアー銀座コース」という、東京ヘリポート~お台場~レインボーブリッジ~新橋~銀座~東京を巡る約8分のコース。遊覧飛行8分間で1人8000円という、短いけど贅沢な時間を過ごします。また、ヘリコプター1機には運転士の他に前方左の助手席部分に1名と、後ろに4名が乗られるようになっているので、グループを3つに分けて順番に飛ぶことになりました。グループごとに誰がどの機材(デジカメ・スチールカメラ・ビデオカメラ)を持って、誰が助手席に座って撮影するかなどを打合せ、PM7時過ぎにいざ第一陣の出陣です。
第一陣は田中団員がビデオカメラに三脚を付ける用意周到ぶりで、助手席のベスト・ポジションから夜景を撮影することに。他の4名の団員もみんなデジカメやビデオを手にヘリコプターに乗り込んで行くのを、第二陣、三陣の団員は2階の室内から見守ります。プロペラの回転速度が徐々に増して、まるで虫が飛んでいくような軽やかさでヒラッとヘリが飛び立つ様を見て、思わずみんな拍手をしていました。
さて、第二陣には筆者も乗り込み、前方助手席にスチールカメラを有する窪田団員を配していくことになります。「そろそろ戻ってくるので下で待っていて下さい」という係員さんの呼びかけに応え、バタバタとプロペラの回転音を響かせながら戻ってきた第一陣を迎えて交代でヘリに乗り込みました。シートベルトを装着し、耳にはヘッドホンをあてて準備完了。ヘリがふわりと飛び立ちます。
まず、東京湾を越えて目に入ってくるのがお台場の湾岸の景色。湾岸道路を走り抜けるおびただしい車のテールランプの光や、暗闇の中に柔らかな曲線を描きながら橋脚が白く浮かび上がるレインボーブリッジが目に付きます。そして、ヘリはあっという間に都内上空に達して、目の前には汐留再開発地区のビル群や東京タワー、そしてその奥にライトアップされた六本木の森タワーを臨むことができます。オフィスビルから洩れる白い光と幹線道路のオレンジ色の光、航空障害灯の赤い点々が、普段は見上げる都心のスカイラインを構成している様がよく分かりました。また、右手奥には皇居周辺の森がそこだけ暗闇に沈んでいるのが見て取れました。
その後、ヘリは大きく右に旋回して銀座・東京駅方面へ。この辺は、先ほどまでの建築1つ1つが目立つ景色とは異なり、逆に通りの白い光やネオン看板の数々が、銀座という街をかなり明るく照らし出している様が簡単に見て取れます。白く明るく、何本もの川のように平行に走る銀座通りの夜景はとても印象的でした。そうこうして次々と目の前に繰り広げられる東京の夜景に目を奪われるうちに、ヘリはあっという間に8分間の飛行を終え、ヘリポートへと戻っていったのでした。
続いて第3陣は面出団長を筆頭に4名がヘリコプターに乗り込み、各団員とも大都会東京の夜景を満喫しました。そして、一行は月島に場所を移して、もんじゃとお好み焼きを肴に世界の夜景話に花を咲かせました。