ナイトウォッチングツアー in 八丈島
幻と消えた自然光体感ツアー
2017.07.02 東悟子
7月2~3日の1泊2日で組まれた八丈島ナイトウォッチングツアー。
ひかるキノコに蛍、熱帯雨林を通して降り注ぐ夏の太陽、海に落ちていく夕日に満点の星空。いろんな種類の自然光を体感できると聞き、今年の夜景ウォッチングツアーを八丈島に決定。梅雨真っただ中ではありましたが、当日は初夏の気持ちのいい晴天に恵まれました。東京では今年一番の暑さになるという予報も。7:30 の羽田発のフライトに搭乗のため、参加メンバー12名は朝7:00 に飛行機の搭乗口に集合。ウキウキ気分のはずのメンバーは口々に「飛ばないかもしれませんよ」「飛んでも羽田へ戻ってくる可能性があるそうですよ」と心配顔。フライト状況を知らせる案内板を見ると「調整中」の文字が。アナウンスでは出発はするものの八丈島の天候の状況によっては、回帰する可能性があるので了承くださいとのこと。こんなに羽田は晴れているのに引き返すなんてことがあるのだろうか。
メンバーは期待と不安半々で飛行機に乗り込みました。機内でもキャプテンが羽田に戻ってくる可能性がありますとの繰り返しのアナウンス。どうやら昨日も一日3本あるフライトすべてが欠航した様子。それでも飛行機は羽田空港を出発。富士山を眺めつつ、初島、大島、三宅島と続く伊豆諸島を見下ろしながら、雲はかかっているけど、天気はいいし視界も良好。きっと大丈夫だろうと思っていました。
いよいよ八丈島上空に差し掛かり、着陸態勢に入ったとのアナウンス。機内では拍手も置き、ほっと一安心。飛行機を降りてからの確認をしている最中、機首があがり再び上昇。濃い霧のため滑走路が見つけられず、このまま上空にて様子をうかがうという機内アナウンスが流れました。窓の外をみると絶望的に厚い雲。なぜか島の上だけにどっかと雲が鎮座して少しのことではびくともしなそうでした。飛行機は何回か島を旋回した後、今日一日雲が晴れることがないだろうという気象台の情報の下、羽田に引き返すことに。島の真上まで行って、周りも晴れているのに着陸できないという悲しい結果に終わってしまいました。
羽田に戻り諦めきれない一同はとりあえず次の便がどうなるか見届けることに。空港のフードコートで慰安会をしていると次のフライトも欠航という案内が。どうやらこの季節の八丈島は雲がなかなか晴れないようで、この時は5日連続すべての便が欠航になったようでした。どうやら近くて遠い島だったようです。今回は幻に終ってしまった八丈島自然光体感ツアーですが、またリベンジしたいと決意を固めたメンバー一同でした。 (東悟子)