照明探偵団通信

照明探偵団通信 vol. 114

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発行日: 2022 年 12 月 02 日
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国内調査 千葉県香取市佐原地区

照明探偵団として千葉県内の調査は意外にも今回の佐原地区が初めて。伝統的建造物群保存地区と景観形成地区に指定されている佐原の江戸時代から利根川水運により繁栄した商家の町並みが残っているエリアを限定して調査した。

東京駅から約70km、利根川から少し内陸に位置する香取市佐原地区。この地区は水運を利用して「江戸優り」といわれるほど栄えていた商家町だが、高度成長の過程で衰退してしまった。しかし、1974 年の街並み調査によりその景観
が見直され、現在は東京から2 時間、成田空港からも電車で1 時間という立地を生かし、観光地として再建しようとしている。今回の調査はエリアを限定し、小野川沿いの町並みと夜間景観の調査のみ行った。

ボラードとポール灯で構成された小野川沿いの道

■ユニークなデザインの照明器具たち
JR 成田線の佐原駅から小野川沿いに向かうと出迎えてくれたのは、猿が上に座っているボラードだった。「なぜ、猿・・?」と不思議に思いながら川沿いを上流に向けて進んでいくと、うさぎ、鯉、小さな子供、カエルやえびす様・・・など多種多様なオブジェがついたボラードが並んでいた。どれ一つ同じオブジェはない。
このユニークなデザインのボラードは、「佐原の大祭」と呼ばれるお祭りで曳き廻される山車の
デザインを模しているようだ。佐原地区の山車は、本体が約4m、その上に約4m の彫刻が乗っており、大祭はユネスコ無形文化遺産にも認定され、関東三大祭りの一つでもあるらしい。川沿いの道路は無電柱化され、すっきりとした
景観を見せているが、無電柱化された理由には景観への考慮だけでなく、高さ約8 ~ 9 mの山車を曳き廻す際に引っかからないようにするためという理由もあった。川沿いに設置されている街路灯にも山車を曳いている人々の姿が取り付けられており、この土地の人々がいかに山車に誇りを持っているかを伺わせる。水郷佐原山車会館には祭りの様子が分かる映像や本物の山車が2 台展示されており、その迫力に圧倒された。

昼間の小野川の様子

夜間の小野川の様子


■少し寂しい夜間の様子
夜になると観光客はほとんどいなくなり、川沿いに立っている数軒の飲食店やホテルからの光といろいろなオブジェがついているボラード、そして街路灯の光のみとなった。川沿いの道路幅は5.4m とそんなに広くないが、意外にも車
の往来が多く、ここが観光だけでなく地元の方の生活道路にもなっていることが分かる。ボラードと街路灯は交互に配置されていたり、ボラードのみで配置されていたりと様々だが、およそ20m ピッチの間隔で設置されており、ボラードから3m、ポール灯から7m くらいで1lx 以下になる明るさだった。正直少し暗いと感じたが、当初の私の予想に反して、お店や家からの漏れ光も含めてほぼ2700K-3000K という佐原地区の町並みに似合う温かみのある色味で統一されており、不快感を感じることはなかった。しかし、町並みの中に点在する昔の商家を利用した高級ホテル、おいしいイタリアンや高級フ山車をモチーフにしたボラードとポール灯レンチのお店があるのに、夜間の川沿いの景観
を十分に生かされていない印象を受けた。一部の建物では窓の格子から室内の光が漏れてきて心地よい鉛直面の光があったが、地元の人だけでなく、ホテルや飲食店の利用客が夜間歩くときに、もっと歩きたくなるような魅力的な夜景になる潜在能力はまだまだある気がした。

ときどき元商家の窓格子から漏れる光もある

■これからの佐原地区に期待することコロナでインバウンドの需要が激減したが、ようやくその規制も緩和されつつある。成田空港にも近いこの佐原地区は夜間景観が充実するともっと観光客や周辺住民の方にとって魅力的な町になるのではないかと期待している。
  ( 瀬川佐知子)

Mid-Autumn Lantern Workshop

2022.09.10 Singapore Lighting Detectives

After 2 years of being quiet during the Mid-Autumn Festival, we were able to finally participate in the community event organised by the local grassroot committee of Tanjong Pagar.

We held a lantern-making workshop in the early evening of Saturday, 10 September 2022 in conjunction with the Mid-Autumn Festival. The festivities were organised by a place-making committee Discover Tanjong Pagar overseeing the businesses and people of the district. The theme was “upcycling” and we were limited to the use of recycled materials for the activity. It was tough to collect items like plastic bottles, cardboard boxes and bottle caps 2 weeks before the event to gather enough for around 50pax estimated to turn up. We had assistance from the organiser to obtain tables for our workshop and some recycled bottles.

A celebration of mooncakes, tea and lantern walks are
commonly seen around the residential neighbourhoods as
part of the festivities. There were snack stalls and live music
flanking our workshop tables to draw the crowd that was
out with their kids.

The turnout was weak at the start, around 5pm in the evening.
However as it turned to nighttime, the numbers surged
and we were overwhelmed until our scheduled walk at 8.30pm.

The children ranged from toddlers of 18 months old to adults, with most around 6-10 years old. They had to be supervised by Lighting Detectives volunteers as there was a lot of use of scissors and penknives to create shapes out of the boxes and cardboard.
Parents were very helpful and assisted to ensure safety. The kids were very enthusiastic and excited to end with the a
walk led by our volunteers! All-in-all it was a short but successful event.
(Sherri Goh)

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