アニュアルフォーラム

第10回 台北フォーラム 2013

2013年9月20‐21日 @ Xue Xue Institute

Transnational Tanteidan Forum 2013 in Taipei
http://www.xuexue.tw/tnt/

■テーマ: Taipei Nightscape and Identity
■日付: 2013年9月20日‐21日(9月1日プレワークショップ)
■場所: Xue Xue Institute, Taipei, Taiwan
■プログラム: 街歩き、ワークショップ、展示会、ペチャクチャナイト、シンポジウム
■第10回TNTフォーラム@台北

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今回で10回目となる世界照明探偵団フォーラムの開催地は台北。台湾では9月に仲秋の名月を祝うイベントが各地で開催され、その期間に合わせてフォーラムを開催することになりました。 “Nightscape in Taipei”をテーマに、さまざまな夜の表情をもつ台北のいいところ、悪いところを検証し、 より魅力的な夜にするための改善案を発表しました。

Xue Xue Instituteというデザイン学校を会場にお借りして9月1日のプレワークショップと9月21日~22日のワークショップ・街歩き・プレゼンテーションと2回にわたり開催しました。 台風の影響で、街歩きの中止が心配されましたが、計画されたすべてのプログラムを無事終わらせることができました。ワークショップで作成されたパネルは、フォーラム後も1か月間会場で展示されました。国営テレビの取材が、フォーラムを通して行われ、世界照明探偵団フォーラムの注目度の高さを実感しました。

9月1日:プレワークショップ

まず面出団長が照明探偵団について簡単に紹介し、街歩きはどのように行うかやフォーラムのプレゼンテーションまでの流れを説明。45名の参加者を5チームにわけ、それぞれ調査するエリアを決定させました。調査エリアは台北の特徴的なエリア5つ。
Xing Yi District, Tong Hua Night Market, DeAn Forest Park & Qing Tian Street, Buo Ai District, Xi Man Ding)
1、Xing Xi Districtは台北101が建つ振興開発エリア、
2、Tong Hua Night Marketは夜市、
3、DeAn Forest Park & Qing Tian Streetは住宅地と公園、
Buo Ai Districtは公官庁街、
Xi Men Dingは日本の原宿のような若者のショッピングエリア。
その後、エリア1にみんなで実際に行き、調査の方法を現地で解説しました。初めての街歩き体験に、参加者一同熱心に耳を傾けていました。参加者には、担当エリア内で、自分なりの英雄と犯罪者を探し、チーム毎パネル2枚にまとめるという宿題がだされました。

9月20日:宿題発表とグループディスカッション

14名の探偵団メンバーも加わり、台湾の参加者約40名が、2週間前にだされた宿題「英雄と犯罪者を探す」を2枚のパネルにまとめ、班ごとに発表しました。まとめ方や調査の深度がまちまちで、探偵団メンバーから多くの注文やアドバイスがなされました。発表後はグループに分かれ、パネルの改善点や街歩きでみてくるべき点が話し合われました。1時間ほどのディスカッションを終え、各ブループ街歩きに出発しました。

街歩きの様子

雨の中、各チームは白と黄色のカッパで身を包んで光の英雄と犯罪者を探しに夜の街へと出発しました。私の参加したチームは「台北の渋谷」もしくは「台北の原宿」と呼ばれる西門町(Xi Men Ding)でとにかく若者が多く、狭いエリアにショッピングスポットがあれこれある賑やかな街でした。現地に到着したチーム一行は、前回のワークショップ時に発見した特徴的ないくつかの夜景ポイントを巡りながら、監修を務めるコアメンバー主導のもと写真撮影のほか照度の測定、スケッチによる記録を行いました。歴史的建造物に設置された過剰に目立つサイン、眩しいメディアスクリーンや街路灯など、問題となる光環境を見つけては足を止めて、一体何を光の英雄として捉え、何を光の犯罪者として厳しく言及するのか、そしていかに問題を改善すべきかについてスピード感のある話し合いが行われました。こうして翌日のプレゼンテーションに向けてのビジョンが固まっていきました。

9月21日:プレゼ前のワークショップ

前日の暴風雨の中、夜遅くまで続いた調査で疲れているにも関わらず、ワークショップ参加者は朝早くから午後のプロポーザル発表に向けてプレゼンテーションの準備を始めました。前日のプレ発表の際に指摘された点を踏まえながら、より伝わりやすく、より内容を深めたプレゼンテーションとなるように改善する必要がありました。プレゼンテーションのストーリーをどう完結させるか、どのようにしたらレイアウトが見やすくなるか、はたまたプレゼンテーションでどのように話せば笑いが取れるかまでアドバイスを貪欲に吸収しながら、各チームが発表までの数時間、ランチも忘れて時間の許す限り死力を尽くしました。私の参加したチームで印象的だったのは役割分担が確立されていて効率の良く作業を進めていたことです。チームの意欲がひしひしと伝わってきて、アドバイスする立場からも少し厳しい指摘が飛ぶこともあったほどです。こうして、ついに発表の時を迎えたのでした。

フォーラム

雨が強く降りしきる中、80名程度の参加者が集まり、フォーラムがスタート。 各チーム持ち時間20分の中で、調査エリアの説明、そこでみつけた光の英雄と犯罪者、そして改善のプロポーザルが発表されました。中国語から英語へ通訳する時間もあり、限られた時間の中で十分な発表ができず、また探偵団メンバーからの細かなコメントをする時間も足りなかったのですが、「街の照明環境を意識する」という喚起には、今回のワークショップとフォーラムは大きな役割を果たしたと思います。今後も台湾での照明探偵の活動が持続的に行われることを期待しています。

プレワークショップを含め3日間のフォーラムでしたが、フォーラムを2段階に分けたことで、台湾の参加者が各々深くテーマを考え取り組むことができた回になったと思います。参加者は照明デザイナーや建築士、インテリアデザイナーはもちろん、教師や会計士などまったく違うフィールドの方も参加されており、データや意見をまとめる時など、さまざまなアプローチや提案があり、大変興味深いものとなりました。XueXueというデザインを発信している施設をお借りして行ったフォーラムでしたが、引き続き照明のことも発信していっていただきたいです。

Pecha Kucha Night x TNT

Pecha Kucha Nightは2003年2月に東京ではじめて行われ、今では世界中に広まりおよそ700都市で開催されているプレゼンテーション形式です。あるテーマに沿って1人20枚のスライドを用意し、各スライドを20秒で説明していきます。9月のPecha Kuchaは全世界同じ時間に行う特別編。そこにTNTメンバー10名が参加してきました。トップバッターは東団員が照明探偵団の様々なアクティビティを紹介し、他9名のTNTメンバーが光をテーマにそれぞれの視点で自身が感じ、体験したことをリズムよく発表していきました。台風の影響での悪天候にも限らず、たくさんの若い人が来てくれ、大変盛り上がった夜となりました。

9月22日:台南日帰り調査

台北でのTNTフォーラムが終了したあと、TNTメンバーで台湾の南にある都市、台南で行われている光イベントを見学に行くエクスカーションを実施しました。このイベントはムーンライトフェスティバルに合わせて、市内のお寺などを特別にライトアップしています。普段は蛍光灯の白い光で照らされているお寺が電球色の温かみのある光で柔らかく照らされていました。台北でも気になりましたが、夜の台南を散策すると、強烈な白い光を放つLED道路照明が至る所にあることに気づきます。台湾では今、省エネ対策で全土に渡ってこの強烈なLED道路照明に変えているようです。LED照明がいけないわけではありませんが、もっと人にやさしい光はないのか、光に関わる私たちに何かできることはないのかと、散策の後の夕食で活発な議論になりました。

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