街歩き・サロン

サロン – 小嶋一浩の光の世界を考える・ディズニーシー 街歩き・上海の照明事情・e-fashion

2001年12月10日

研究会・サロン2001:渋谷 照明探偵団事務局

今回のサロンは、街もクリスマスイルミネーションで色づく 12月10日に開かれました。
まず、街歩きの報告です。今回は、初めてのクリスマスを迎えたディズニーシーを訪れました。パーク内は、ほとんどが白熱ランプを光源とした3m前後のポール灯で計画されており、暗いベースの中にポール灯が点在する良い雰囲気だったようですが、遠方からの景色は今ひとつだったようです。ディズニーシーは水をテーマにしたパーク、水面への映りこみをもっと考えた照明計画、例えば、建物などをもっと積極的にライトアップして建物の姿が水面に移るようにすれば、もっと良かったのでは?と面出団長もちょっと残念そうでした。

次は、早川団員と田沼団員が訪れた講演会「小嶋一浩の光の世界を考える」の報告です。シーラカンスの小嶋一浩さんは、大学の授業でもダンボール箱を使って光のモデリングなどを行う常に光を考えた建築を作っていらっしゃる方です。ただ、ここでいう光というのは、昼光であり、自然としての光をいかに建築の中に取り込むかを考えていらっしゃるようです。小嶋さんは、光について考えるときに常に感じるのがボキャブラリーの少なさだとおっしゃっていました。もちろん照明の世界では間接照明、ウォッシュライト、ウェルカムマットなどの言葉がありますが、それらは人工的な光の作り方であり、どんな光なのかということに対しては、応えていないようです。ここで面出団長から面白い話を聞くことができました。光の表現の仕方は、どの程度の強さで、どの程度の範囲でと考えていくと最終的には、「パーン」とか、「ボワッ」とか、「ポッ、ポッ、ポッ」とかのサウンドで表現(サウンド・オブ・ライト)ということになってしまうということでした。また、お互いに同じイメージを持つためには、やはりどこどこの建築のあの壁を照らしている光といったように実際のもので考えていくしかないようです。実態を持たない光を表現することはやはり難しく、またそれだからこそ面白いのだと思いました。

今度は、前述したようなデリケートな話を忘れてしまいそうになるような面出団長が訪れた上海の照明事情の報告です。ビデオテープに映るその姿は、何の説明も必要としないくらいインパクトのあるものでした。ライトアップ、ライトアップ、ライトアップといった感じで、街中のビルがどこもかしこも明るく輝いている感じです。人々が集う水辺では、キセノンのムービングライトが何箇所からも上げられていました。街の景色には、その国の事情が良く現れるのだなと感心しました。ここまでやってしまった上海は、今後どのような発展をしていくのでしょう???

最後に東芝に勤めるインダストリアルデザイナーの米田さんより、「 e-fashion」の紹介がありました。米田さんも参加しているこの展示会は、企業で働くインダストリアルデザイナーが集まり一つのテーマで作品を作っています。今回のテーマは「e-fashion」、ファッションにeつまり電子をつけることによって何か別のものができるのでは?というテーマだったようです。米田さんの作品は、上着の前面、胸の部分にカメラがあり、背中のところにモニターがあるというものでした。後ろ姿を見るとまるで背中に穴があいたように見えます。原宿で開かれているこの展覧会に後日行きましたが、eという部分に光ということも入るので、光の要素が散りばめられたものも多かったです。

光というのは、粒子であり、自然であり、人工照明であり、社会を移すものであり、実態を持たないものであり、たった一つの捕らえ方では、表現できない、非常に難しく奥深いものだと改めて感じることができたサロンだったような気がします。

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