団長からのあいさつ

2017年照明探偵団の展望と活動予定

面出薫-Kaoru Mende(照明探偵団 団長)

面出 薫(めんで かおる)
照明デザイナー

1950年東京に生まれる。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。
1990年株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツを設立、代表取締役。
住宅照明から建築照明,都市・環境照明の分野まで幅広い照明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するかたわら、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織し、団長として精力的に活動を展開中。

北米照明学会・国際照明デザイン賞・優秀大賞、国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。現在、武蔵野美術大学客員教授、東京藝術大学、東京大学などの非常勤講師。日本建築学会(AIJ)、都市環境デザイン会議(JUDI)、北米照明学会(IES)、国際照明デザイナー協会(IALD)、日本デザインコミッティ(JDC)会員。著書に 『あかり楽しんでますか』(東京書籍)、『照明デザイン入門』(共著,彰国社)、『建築照明の作法』(TOTO出版)、『世界照明探偵団』(鹿島出版会)、『都市と建築の照明デザイン』(六耀社)、『陰影のデザイン』(六耀社)など。

2016年は照明探偵団の母体でもあるLPA(ライティング プランナーズ アソシエーツ)が企画する光の世界巡回展「Nightscape 2050」を終了した年でした。この展覧会の中でも照明探偵団活動が紹介され、世界に25年間の活動記録が報道されました。これもひとえに継続的な協賛をいただいている皆さんの支援のお陰です。これまでの支援に深く感謝申し上げます。
2017年はこれまでの照明探偵団活動を見直し更に充実させていく所存です。2002年より継続的に開催してきました世界照明探偵団フォーラム(TNT Forum)も世界各地を巡回し、今年は6月に京都大会を企画しております。世界中から参集する照明探偵団コアメンバーも、この京都でのあかりのイベントやワークショップを楽しみにしています。
2017年には以下に示す5種類の探偵団活動を展開していく予定です。皆様には益々のご協力、ご支援をお願い申し上げます。

①街歩きとサロンの開催

街歩きとサロンは探偵団の基礎活動です。年に3~4回のペースで行っていきます。
2017年には屋外の街歩きだけでなく、様々な施設も調査対象として幅広い街歩きを計画していきます。また東京を離れて地方都市への出張街歩きなども企画したいと考えています。

②国内・海外の照明調査

国内外の特徴的な光環境を継続的に調査し、世界に対して情報発信しています。2016年は久しぶりにロンドンやパリを調査することで、時を経て変化する夜景にも出会えました。これまで80余都市の照明調査をしてきました。その成果は探偵団WebのWorld Lighting Journeyというページで世界中の更新された夜景を紹介しています。

③こどもワークショップの開催

こどもワークショップは世界巡回展覧会のコンテンツとしてBerlin、Singapore、Hong Kong、東京の4都市で共通する街歩きを行いました。2016年の東京展ではさらに創造的な光の立体模型の制作に挑戦しました。2017年もこども達への情操教育をさらに積極的に取り組んでいきます。

④探偵団Webの活用と、新規の出版企画

照明探偵団Web (http://shomei-tanteidan.org)を大幅に刷新して2年を経過しました。多くの方々
からアクセスをいただき、英文と和文の選択の幅も広がり、一気に国内外の団員の距離が縮まりました。また、2017年には探偵団活動の思想や方法論を解説する書籍の企画編纂に着手したいと考えています。2018年の出版を予定しています。

⑤世界照明探偵団フォーラムの展開

2016年はLPAの展覧会もあって世界照明探偵団フォーラムを休眠しました。しかし2017年6月には京都市の後援をいただき、京都大学、京都造形芸術大学などの協力のもとに、京都での開催が決まりました。平安神宮や岡崎地区でライトアップ・ニンジャなども行い、京都のあかりの原点を探ります。皆さんの参加を期待しています。

2017年1月1日
照明探偵団・団長
面出 薫

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