団長からのあいさつ

2020年照明探偵団の展望と活動予定

面出薫-Kaoru Mende(照明探偵団 団長)

面出 薫(めんで かおる)
照明デザイナー

1950年東京に生まれる。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。
1990年株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツを設立、代表取締役。
住宅照明から建築照明,都市・環境照明の分野まで幅広い照明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するかたわら、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織し、団長として精力的に活動を展開中。

北米照明学会・国際照明デザイン賞・優秀大賞、国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。現在、武蔵野美術大学客員教授、東京藝術大学、東京大学などの非常勤講師。日本建築学会(AIJ)、都市環境デザイン会議(JUDI)、北米照明学会(IES)、国際照明デザイナー協会(IALD)、日本デザインコミッティ(JDC)会員。著書に 『あかり楽しんでますか』(東京書籍)、『照明デザイン入門』(共著,彰国社)、『建築照明の作法』(TOTO出版)、『世界照明探偵団』(鹿島出版会)、『都市と建築の照明デザイン』(六耀社)、『陰影のデザイン』(六耀社)など。

2019年は第15回世界照明探偵団フォーラムを中国で最も発展する都市・深圳で行いました。2018年10月に南米サンチャゴでの開催から半年という短い準備期間でしたが、熱狂的な深圳の市民や学生に迎えられて、イベントはこれまでにないほどの盛り上がり方でした。ますます照明探偵団の仲間の輪が世界中に広がることを感じさせました。
また、今年は長崎市、京都市、柳川市などから招聘され、照明探偵団出張街歩き会を行いました。日本全国に照明探偵団活動が飛び火して成果を上げてほしいものです。
しかし一方で、ここ数年皆様にお約束してきた照明探偵団関連の出版は今年も進展せず、出版は2021年に延期を余儀なくさせられました。来年度にご期待ください。

2020年は照明探偵団発足30周年を迎えます。これを機に探偵団事務局を渋谷区神宮前から中央区月島に移します。若者文化の中心地・渋谷から江戸文化漂う隅田川沿いの下町・月島へ。これを機会に私たちも再度初心に立ち返り、新たな照明探偵団の在り方を模索していきます。2020年も以下に示す5種類の探偵団活動を展開していく予定です。

  • 街歩きとサロンの開催

街歩きとサロンは探偵団の基礎活動です。年に3~4回のペースで行っていきます。
2020年には屋外の環境だけでなく、テーマに基づいた施設も調査対象としていきます。
更に地方都市への出前街歩きも積極的に企画したいと考えています。

  • 国内・海外の照明調査

国内外の光環境を継続的に調査し、世界に対して情報発信しています。2020年は大都市だけでなく、世界に散らばる個性的な小都市へも積極的な調査を仕掛けたいと考えています。探偵団WebのWorld Lighting Journeyのコンテンツを世界中の仲間と一緒に耕し、充実させていくつもりです。

  • こどもワークショップの開催

私たちはこどもの情操教育が大切だと考えています。暗闇体験や、囲炉裏のあかり体験、照明探偵団ジュニアによる光の英雄と犯罪者探しやライトアップニンジャの実験、そしてキャンドルを使った行灯づくりなど。皆さんのご家族や近隣の子供たちも誘い合わせて積極的にご参加ください。

  • 探偵団Webの活用と、新規の出版企画

照明探偵団Web (https://shomei-tanteidan.org)を大幅に刷新して5年が経過しました。多くの方々からアクセスをいただき、国内外の団員の距離が一気に縮まりました。
また、2020年は探偵団活動の思想や方法論を解説する書籍の企画編纂に着手します。2021年の出版になる予定ですのでご期待ください。

  • 世界照明探偵団フォーラムの展開

昨年は5月に中国、深圳での第15回TNT Forumを開催しました。2020年はまだ正式に決定していませんが、30周年を記念したTNT Forumをシンガポールか東京で開催したいと考えています。皆さんもぜひご参加ください。

2020年01月01日
照明探偵団・団長

面出 薫