2012年3月1-3日 @ Bangkok Code, King Mongkut’s University of Technology Thnoburi (KMUTT)
Transnational Tanteidan Forum 2012 in Bangkok
2009年の北京に続き、9回目を迎える世界照明探偵団フォーラムの開催地は、タイの首都バンコク。 昨年の洪水の影響で2011年12月から延期しての開催となりました。 今回のテーマは“Bangkok Light Identity”。 ワークショップや街歩きを通して、参加者と調査・検証し、グループごとに意見をまとめ、フォーラムで発表を行いました。 同時開催で、フォトコンテストも行われ、最もテーマにあった作品が、優秀賞として表彰されました。
街歩き
建築を学ぶ学生や若手の照明デザイナーなど60名ほどが集まり、バンコク市内を5つのエリアに分け調査しました。それぞれの班にバンコク出身者が入り、そのエリアの解説をしてくれました。
ワークショップ
フォーラムでの発表にむけて、班ごとに前日の街歩きで調査してきた内容を分析し、バンコクの夜の景観をつくりだしている要素とは何かをまとめました。
フォーラム
会場は立ち見が出るほどの大盛況振り。学生、照明デザイナー、照明メーカー以外にも、ランドスケープデザイナーや、僧侶も参加くださいました。 フォーラム前半は、“Identity”をテーマに、コアメンバー6名によるプレゼンテーション。東京、シンガポール、北京、ベオグラード、ストックホルム、ハンブルグの夜のアイデンティティを、自らの経験や知識をベースに各都市の現在の夜の表情や、どのように人々が夜の時間を楽しんでいるかなどが紹介されました。 後半はワークショップ参加チームの発表。各チームは担当した地域の夜の景観を説明し、その構成因子を分析。そこで発見した内容についての意見や改善点などが発表されました。街は光があふれ、グレアが気になるという声が多く聞かれました。道端のお土産や食べ物を売るスタンドや市場の照明器具は手作りのものが多く、安全面やグレアに配慮されていない点もあげられていました。一方でそれぞれの店主は、どのような光を当てると自分たちの商品を魅力的に演出できるかということをよく理解したうえで照明を配置しており、その照明の眩しさや色温度が、活気あふれる市場の雰囲気づくりの一端を担っているという声も聞かれました。