街歩き・サロン

「夏の思い出を持ち寄ろう」サロン@渋谷 照明探偵団事務局

1999年9月3日

夏休みも終わり(?)9月に入って行われた研究会サロン。夏の思い出を持ち寄ろう、ということで団長から夏のサンタモニカのレポートがありました。ポール・ゲッティの巨万の富で作られたゲッティ美術館、陽光溢れるサンタモニカの海岸、アーティストである五十嵐威暢さんの自邸など、様々なスライドと共にロサンゼルスへの旅のレポートが披露されました。

その後、8/25~31に六本木のアクシスギャラリーで開催された「あかりメッセージ」展について田中智香氏よりレポートがありました。あかりメッセージは、450mm角の箱の中に、デザイナー、クリエイター達がそれぞれ「あかり」をテーマにメッセージ性のある作品をつくるもので、今年のテーマは「シーン [ SCENE ]  ひとつの箱にふたつのイメージ あかりのクリエーターたちが創った、あかりのアートワーク」ということで、数十人の作品が展示されました。「ふたつのイメージ」ということで、作品に触れたり何かのアクションを起こすと光が点灯・消灯するなど、ONとOFFを使ったシーンの転換を図る作品が多かったようです。

今回のサロンには、前回のサロンで大隈氏より紹介があった、「小さな照明器具」の作者である金井一郎さんが出席して下さいました。金井さんは、紙に針のようなもので小さな穴を空けながら点描した繊細な影絵を描いている方で、その作品をギャラリーに展示するにあたり、展示に影響のない小さな照明器具を手作りで作り始めたのがきっかけ、とお話しくださいました。もともと写真を撮られる方で、たくさんの影絵の写真と共に植物を使った小さな照明器具もたくさんお持ちいただき、参加者はすっかりそれらに魅了され、釘付けにされてしまいました。影絵も照明器具も、とても繊細で手が込んでいて、また手作りの暖かさとほんわかとしたやさしさがあり、温和な金井さんの人柄がそのまま映し出されているようでした。

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