照明探偵団活動/2025年の成果と2026年への展望

面出 薫(めんで かおる)
照明デザイナー
1950年東京に生まれる。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。
1990年株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツを設立、代表取締役。
住宅照明から建築照明,都市・環境照明の分野まで幅広い照明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するかたわら、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織し、団長として精力的に活動を展開中。
北米照明学会・国際照明デザイン賞・優秀大賞、国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。現在、武蔵野美術大学客員教授、東京藝術大学、東京大学などの非常勤講師。日本建築学会(AIJ)、都市環境デザイン会議(JUDI)、北米照明学会(IES)、国際照明デザイナー協会(IALD)、日本デザインコミッティ(JDC)会員。著書に 『あかり楽しんでますか』(東京書籍)、『照明デザイン入門』(共著,彰国社)、『建築照明の作法』(TOTO出版)、『世界照明探偵団』(鹿島出版会)、『都市と建築の照明デザイン』(六耀社)、『陰影のデザイン』(六耀社)、『LPA 1990-2015 建築照明デザインの潮流』(六耀社)など。
2025年があっという間に過ぎ去ろうとしています。つい最近正月を迎えたように感じますがもう一月で新たな正月です。照明探偵団活動も35年が経過しました。
2025年は国内外の照明環境調査のほかに、東北地方、更に中国の広州市などに呼ばれて、出前の照明探偵団などにも奔走しました。照明探偵団への期待感は一向に萎えません。これからもできる範囲で積極的に動き回ろうと考えています。
「面出薫/照明デザイン塾」は今年4回目を迎え、いつもながら募集定員を大きく上回る学生の応募があり、日本各地から意欲的な学生が参加してくれました。今年は協賛会社様の協力を得てショールームにも伺い基礎教育も行いました。照明デザインに対する学生の興味や期待を膨らませるための私塾ですが、徐々にその価値が認知され、役割を果たすことが出来るようになってきたと実感しています。
2026年には以下に示す6種類の探偵団活動を行う予定です。
- 街歩きとサロンの開催
街歩きとサロンは探偵団の基礎活動です。都内に限定せず範囲を広げて、日本各地での街歩きやっていきたいと考えています。オンラインのサロン発表会も活用していくつもりですので、忙しい皆さんも是非ご参加ください。大歓迎します。 - 国内外の照明調査と出張探偵団
来年も国内外の照明調査を行い、データを蓄積して行きます。大都市だけでなく世界中の地方都市ともつながって、照明探偵団の技を共有していくつもりです。 - こどもワークショップの開催
暗闇体験、囲炉裏のあかり体験、行灯づくり、照明探偵団ジュニアによる街歩きやライトアップニンジャの実験など。さて2026年はどのような企画になるでしょうか。皆さんからの積極的な企画アイデアを期待しています。 - 探偵団のWEB、Facebook、Instagram、YouTubeなどの活用
事務局からの強い要望があり、これまで知らんかをしていた私も「あちこちめんで」という名前のInstagram を毎週更新する羽目になりました。
照明探偵団が参加するラウンジトークのYouTube配信も継続していきます。 - 「面出薫/照明デザイン塾」の開催
2026年も敬老の日を含む3日間(9月19日(土)~21日(月・祝))に第5回目の学生ワークショップを行う予定です。日本全国からの募集人数は20名。照明デザインに興味を持つ新鮮な学生の情熱を培養していきます。協賛各社様のご協力もいただいて、新規プログラムも企画したいと考えています。よろしくご協力ください。
2025年12月5日
照明探偵団・団長
面出 薫




