2009年10月23日
パドックを背景に全員集合!
綺麗に一列に並んだメタハラ投光器。1台2kw。
色とりどりの映像がインターバルに花を添える。
競馬新聞を囲んでの即席競馬講座。
今をときめくさわやかタレントを起用したTVCMにより「男臭く近寄りがたいのでは…」というイメージが払拭されつつある競馬場。
我々探偵団員は、これまでとは少し趣向を変え、夜のTOKYO CITY KEIBA(大井競馬場)にて、「トゥインクルレース」を観戦。レースを運営するために焚かれた、煌々とした照明の下で全力疾走するサラブレッドや、パドックを優雅に歩くさまなどを、探偵団の視点から観察・記録しました。
レーストラックを照らす膨大な光
レーストラックを煌々と照らす、所狭しと並べられたメタハラ投光器。振り返ると目に飛び込んでくるその殺人的な光の量に団員全員口をあんぐり。思わず団長は照度計を取り出しトラックサイドの鉛直面照度を計ると、軽く1000lxを超えた。あれだけたくさんの器具が並んでいるのだから無駄な光があたり一面に散っているだろうと周りを見渡したが、明るいのはレーストラック周辺だけ。トラックサイドから少し離れると眩しさはぐっと減る。割と狭角配光の器具が使われているようだ。
2009イルミネーション
~假屋崎省吾×ファンタスティックキャンバス~
レースが行われていない時は、競馬場の奥に設置された高さ8m、長さ450mに及ぶLEDネットスクリーンに、華道家假屋崎省吾とのコラボレーションによって「四季折々の花々のうつろいを繊細かつ華麗な色彩で表現」された映像が映し出されている。背景が暗い闇ということもあるが、キチンと配光制御された照明により、レーストラックからはそこまで離れていないようでもスクリーン周辺には光が当たっておらず、効果が際立って見えた。
初めての馬券購入
集まったほとんどの団員は、競馬場に足を踏み入れるのは今回が初めて。右も左も分からないままとりあえず1レースは見たが、見方がよくわからない。とりあえず馬券を買ってみよう!と馬券売り場までたどり着いたが、買い方もよくわからない。困っていると、競馬新聞を持ったオジサンと、警備員が助けてくれた。「②④⑫⑬を買って置けば間違いない!」「ほら、鉛筆とマークシート!こうやって塗りつぶして、券売機に入れれば買えるよ!」「次のレースまであと5分だ!急げ!」
直管蛍光灯剥き出しの灯りの下で、思いもかけず競馬を愛する人びとの優しさに触れた。
入場料100円でこの独特の雰囲気を楽しめるのは、とてもリーズナブルです。パドックを見て、好きな馬の馬券を買えば、応援し甲斐があってさらに楽しめます。皆さんも是非、一度足を運んでみてください!
(矢野大輔)