バーゼル建築週間 2022
2022.05.10 & 05.13 Lisbeth Skindbjerg Kristensen+Kelly Bannwart+Michael Hübscher
バーゼル建築週間(AWB) 2022の期間中、世界照明探偵団と地元の照明デザイン会社Hübscher Gestaltetが、バーゼルのあまり知られていないドライシュピッツ(Dreispitz)とクライベック(Klybeck)という2つのエリアでガイド付きの街歩きを実施しました。
■ はじまり
2022年1月、バーゼルの照明デザイン事務所HÛBSCHER GESTALTETのKelly BannwartとMichael Hübscherから照明探偵団事務局に連絡があり、次のバーゼル建築週間中に共同で何かできないかとのことでした。
すぐにバーゼル在住の照明探偵団コアメンバーのリスベス・スキンドビャークリステンセンさんが協力することに決まりました。
今年の建築週間は、Dreispitz Münchenstein、Bachgraben Allschwil、lybeck Baselの3つの開発エリアにおける「Reale Räume(現実の空間)」がテーマでした。 AWBは、専門家と現地の人との対話を促進するために、様々な形式をとっています。
このフォーラムは、これらのサイトを発見し、様々な関係者と都市変革のプロセスについて意見交換する機会を提供しています。
Hübscher Gestaltetが夜の街歩きに選んだのは、DreispitzとKlybeckのエリアです。両地域は現在、工業地帯から住宅地へと変貌を遂げつつあります。
■ 街歩き 1
Basel Dreispitz
5/10(火) Dreispitz (21:00- 23:00) 参加者数: 14名(様々な経歴を持つ、主に照明に関係のない人たち)
Dreispitzは、Basel(Münchenstein)の南部に位置する準工業地域であり、様々な用途に使用されています。このエリアにはもともと倉庫や古い工業用ビルがありました。この20年の間に少しずつ変貌を遂げ、現在に至っています。このエリアには、FHNW芸術デザインアカデミー、ハウス・オブ・エレクトロニック・アート、いくつかの中小企業、そしてアパートメントビルもあります。
美術大学周辺や隣接する広場の他は、安全や建物のセキュリティ要素が高い、実用的な照明環境になっていました。
この夜のディスカッションの主なテーマは、機能的な照明、照度レベル、光害、セキュリティ、光の不法侵入、そしてまぶしさと適応の問題でした。
また、照明がいかに空間の雰囲気を変えるかを示すために、フォーカルポイントが必要な場所に小さな「ライトアップ」を行いました。
■ 街歩き 2
バーゼル Klybeck
5/13(金) Klybeck (21:00-23:00)
参加者数 18名+犬1匹(照明関係者数名)
クライベックは、バーゼル北東部のライン川のほとりに位置する地区。BASFやNovartisといった巨大産業が存在する一方で、いくつかの住宅地や公園もあります。
大企業のビルが立ち並ぶものの、クライベックにはコミュニティーの雰囲気が漂っています。住宅街を抜け、ホーンブルグパークへむかいました。
前回のナイトウォークと同様、敷地と照明の関係、適切な照明レベル、光害、光侵入の問題、まぶしさや適応の問題などがすぐに議論の中心となりました。
参加者全員に懐中電灯の持参をお願いしていたので、駐車場でも小さな「ライトアップ忍者」を行いました。
残念ながら、私たちをイルミネーション活動家と勘違いして心配した近所の人たちが通報したようで、これは警察に止められてしまいました。幸いにも平和的に終了し、みんな大笑いでした。(Lisbeth Kristensen)