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World Lighting Journey Review 2018

Update:

2019/02/18 安齋雄一

週末に照明探偵団フェイスブックにアップさせていただいているWorld Lighting Journey。
2018年の総括として、団長の面出さんにインタビューを行いました。

FB-190218_World Lighting Journy Interview
明治神宮前のカフェRÉFECTOIREにて

―2017年は俯瞰夜景の投稿が多かったのですが、2018年の投稿はバラエティーに富んでいました。その中で最も多くの方に見ていただいたのが、ローマのパンテオン神殿のトップライト。次にボローニャの街に溢れる明かりの風景、そしてブルーモーメントのストックホルムと続きました。面出さんはこの結果をどう思われますか?

FB_20180209_Stockholm_Sweden
ブルーモーメントの俯瞰夜景、ストックホルム

面出:この投稿を見てくれているのは日本の方が多いのかな? ドキッとするようなもの、普段見慣れないもの、自分たちとは違った文化のものに我々はいつも心惹かれるから、パルテノン神殿を見て「すごいな!」っとなるんだろうね。World Lighting Journeyの投稿には海外で撮られた綺麗な写真が多いのかな?

FB_20180824_Pantheon_Roma
パンテオンのトップライト、ローマ

―そういう訳ではないですが、週末なので楽しんでもらえるよう素敵な写真を選んでいます。

面出:良い光の写真をたくさん共有したい気持ちはわかるけど、私たちの周りには嫌な光や景色もある。探偵団のページには、ここはこうしたらもっといいよねって思えるものをあげても良いんじゃないかな。 例えばエッフェル塔は夜8時くらいなるとキラキラピカッと光り始める。観光客のためのものだろうけど、エッフェル塔が上海の夜景の真似をしなくてもいいんじゃないかな。

―エッフェル塔のシャンパンフラッシュですね。綺麗な夜景写真はソーシャルメディア上どこにでもありますが、議論の余地がある光景を載せたものは少ないかもしれないですね。

面出:LPAは色々本を出版していて、そこに掲載されているフォトジェニックな竣工写真を揶揄しているわけではないだろうけど、「いや~面出さん、LPAの仕事って本当に綺麗ですね‼︎」っと言われる。そこで私なんかは褒め言葉と受けとって良いものどうか迷う。あるレベルまでは不快なものを作らないのが僕らの仕事でそこでは失敗してはいけないのが鉄則だから、綺麗なのはいいことなんだけど、それでは十分じゃないんだよ。いい仕事はそこから先の話。綺麗と言われてそこで終わってしまうと照明デザインもつまらないものになる。

綺麗なのはいいことなんだけど、それでは十分じゃない

― いいね!で終わらない投稿ということですね。

面出:デザインの仕事をやっていると何も話さなくていい場面でも、コンセプトが〇〇で!とか最初から能書きを一生懸命説明する人がいる。でも実際は黙っていても素晴らしいと言ってもらえるのがデザインの仕事。ここではデザインの結果ではなく話題を提供するのが目的だから、写真を撮った時自分はこう感じたとか、その人の表情が見える言葉があった方がいい。そこでその人と自分との差異が楽しめるのもいいと思う。

― 読み物としても楽しんでもらいたいですよね。

面出:俯瞰や建物全体の写真ばかりではなく、もっとミクロでヒューマンスケールのものもいい。
このイタリアの写真も人が写っているけど、まだ被写体から遠いよね。写っているワンちゃんとか人にグッと寄ってみると背景にあるショーウインドの漏れ光がもっと強調されて効果的に見えてくる。スタジオジブリなんかでも、背景に描写された光がそこに流れる空気や音や匂いを表現している。だから綺麗な夜景とか建築に落ちる幻想的な光っていうのは悪くはないんだが、そればかりになっちゃうとつまらないよね。むしろこんな光が自分の周りに転がっていたっていう発見があると、「うぉー!!よくそんなことに気がついたね!」、「そうだよね。こういうことってたくさんあるんだよね。」、ともっと投稿から話題が生まれる。

FB_20181214_Bologna_1
ボローニャのストリートビュー

― 確かに、雑誌から出てきたみたいな綺麗な写真が多かったように思います。

面出:こういう写真って、ファインダーの中に人が入らないように頑張って綺麗に撮ってるんだろうね。その気持ちはわかるけど、もっとミクロに寄ってみると、小さなアリが2、3匹いて喧嘩していることを発見したりして、ストーリーもわかってもっと楽しんでもらえるんじゃないかな。今、目の前にあるパンが美味しそうに見えないのは、光のせいじゃないか?とか、そうするとどうしたら美味しく見えるのかコメントが返ってきたり。そうやってお互いに触発された方が面白いよ。私もできるだけ週末に勝手なコメントをするように心がけましょう。

目の前にあるパンが美味しそうに見えないのは、光のせいじゃないか?とか、そうするとどうしたら美味しく見えるのかコメントが返ってきたり。そうやってお互いに触発された方が面白い

― 団員の方から様々な意見をいただけるよう、また綺麗な写真アーカイブだけにならないようにしたいと思います。

照明探偵団のFacebookページは団員の方々、見てもらっている方々のページでもあるので、皆さんも是非気軽にコメントしてくださいね。

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