探偵ノート

第037号 – パラフィンの湖

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先月、長い探偵ノートを書いたときに「次回からは短いものを頻繁に書きますよ~」と宣言したので、 焦って短い文章に取り組みます。多分400字から800字程度がいいのかな。

去年の暮れの出来事です。「100万人のキャンドルナイト」は夏至と冬至の年2回、夜8時から10時までの2時間、明かりを消してスローな夜を・・・という キャンペーンですが、照明探偵団も積極的に参加して昨年末で3回目のイベントとなりました。 いろいろな大学の学生とワークショップを行い、原宿キャットストリートの店舗と共同してキ ャンドルによる2時間の環境演出をしたのですが、前回はそれに加えて「クリエーターによる キャンドルデザイン展」もやりました。これが大騒ぎの反響を得てけっこう面白かったのです。 場所は表参道の「生活の木」の5階特設会場。参加者は大野秀敏、深澤直人、佐藤卓、韓亜由美・・・ などなど、偶然集まった楽しい人たち。私もその一人として参加しました。

カメヤマローソクというユニークな会社の協賛を得て、皆忙しくバタバタと短時間で作った わりには密度の濃いものが一杯。作家も含めて全員ボランティア。2004年12月21日午後4:00~8:00の 4時間だけの展覧会なのですが、みんな大はしゃぎでした。利害関係のないたくさんの人の出会いが 生まれたのが良かったなあ。

面出薫のキャンドルデザインは「パラフィンの湖」というタイトル。 溶けて高温な色パラフィンが透明さを増して互いに干渉し合うさまを時系列で眺めよう・・・というものです。 6センチ角の点、それを3つ繋いだ線、それを3つ結んだ面、と言う風にパラフィンの湖は自由に大きさと 組み合わせを展開します。揺らぐ火を見るのも心落ち着きますが、薄く色づいた透明なパラフィンが 大地を浸蝕していく過程にも心惹かれますよ。束の間の遊びの中の大発見でした。さて、このくらいで何字かな?

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