探偵ノート

第046号 – 住吉大社の夏祭り

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中央区佃島にひっそりと由緒正しい住吉神社があって、なかなか地元に密着した懐かしい夏祭りを見せている。私お隣の越中島に20年来住んでいるので、門前仲町、越中島、佃島、月島・・・という江戸時代に埋め立てられたこの界隈をこよなく楽しんでいる。今年は仲町の富岡八幡宮も本祭なので祭りの連続だった。

近年、富岡八幡のような大きな祭りは、あまりに有名になりすぎているので見物客ばかり多くて、祭りに参加するような臨場感に乏しくなってきた。昔は八幡さまの祭りには私たちも沿道に立ち、思いっきり水掛をしたものだが、いまどきは神輿のパレードもショー化してきて、見るひととやる人との一体感に欠ける。その点で佃の祭りは格好よかった。佃では先ず先頭に2頭の大きな獅子頭が舞う。佃から月島商店街にかけてゆったりと狭い道を練り歩く。時に猛々しく激しいアドリブの効いた動きだ。月島商店街に入る手前には、粋な姉さん方が3台の大太鼓と2台の小太鼓とを打ち鳴らしてこの獅子頭を待っている。男衆がもつ獅子頭は次第にこの太鼓の音にひきつけられて興奮し、男衆が興奮した舞を見せれば見せるほど、姉さん方の持つ太鼓の撥さばきもきつくなる。表情も高揚し大粒の汗がきりりと締めた額の鉢巻を超えてほとばしる。いいねえ、この感じ。これが祭りというもの。私も写真なんか撮っている場合じゃないよ。体が震えてくる。

今年の祭りは灼熱の太陽に照らされて最高にピカピカしていた。老若男女の瞳の奥にピカッと輝く玉が入っている。神輿にかけられる水しぶきもキラキラしてたし、獅子頭や神輿の表情もそれによって締まって見える。やはり夏祭りは直射日光が欠かせない。曇天や雨天ではもう一歩盛り上がりませんねえ。

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