2002年12月6日 @ 五反田・東京デザインセンター
第1回東京フォーラムのテーマは「Regionalな光環境 (Regional Lighting)」。地球上のそれぞれの都市が特徴を持った地方だ、という視点から、それぞれの特徴的なあかり、個性的な光文化について語ることにした。
会場には定員の100名を超える聴衆が集まり、光環境を都市、建築、住宅、イベント、の4分野に大別し、それぞれに特徴的な写真を選んで光のマトリックスをつくった。各都市たった4つずつ切り取ったシーンだが、並べてみると違いが見えてくる。ストックホルムでは窓からこぼれるあたたかな白熱灯のあかりがブルーモーメントの街の美しさを際立てている一方で、東京では高層ビル群の真っ白な光が24時間眠らない不夜城をつくっている。同じ切り口で光文化や現況を並べてみることに意味がある。 そうすることで、その地方にしかないあかりの価値を再発見できる。そのように確信するのに十分なフォーラムだった。
(田沼彩子)