街歩き・サロン

第64 回街歩き:スカイバスツアー

第64 回街歩き:スカイバスツアー

2019.07.26 佐藤あんり+ 本間睦朗

今回の街歩きは、東京の夜景名所を2 階建てのオープンタイプのバス、スカイバスのお台場夜景コースを利用しての街ドライブでした。
天候が心配される中での開催でしたが、何とかもち気持ちのいい夏のドライブとなりました。

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お台場からレインボーブリッジを背にしての集合写真

Skybus ツアーの趣旨と概要

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まだ明るいうちからのスタートとなりました
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バスツアーの趣旨を団長面出が説明
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皇居のお堀に沈む夕日

『スカイバスで巡る夜景ツアー、東京・千代田区+港区+ 中央区の夜景名所再発見!』というテーマに団員全員が、地上から約3.8m の高さの景色を共有し、東京の夜景の新発見と再発見を探しました。
ルートは、東京駅→皇居→東京タワー→首都高→レインボーブリッジ→お台場→首都高→レインボーブリッジ→築地→銀座→日比谷→丸の内→東京駅照明探偵団では2013 年に同じ企画を開催しましたが、今回は2020 年東京オリンピック、パラリンピック開催まで1 年を切り、それに向けて開発が着々と進められている東京の街並みが急速に変化している中、夜景はどう影響を受けているのか、そして完全に豊洲市場に移った築地の今はどうなっているのかという部分にも着目して調査しました。

この企画での見どころは、オープンデッキで首都高を走行し、眺望する夜景です。普段では体験する事のできない、空を仰ぎながら開放的な夜景を夜風と共に堪能しました。
街歩きでゆっくりと歩くスピードと環境が全く異なり、目線から見るスピード、見える建物の大きさなどが新鮮。
お台場では、60 分の休憩があり、バスから降りてお台場海浜公園を歩きました。砂浜や磯が広がる静かな入り江ですが、オリンピックの大会時には、競技のための仮設施設が整備されます。また、お台場奥の中央区晴海には選手村が建設されます。大会後は分譲の高層マンション建設計画もあるとのこと。今回の調査時にはまだ、設置前でしたので、これからどのように変化していくのか想像しながらのお台場散策でした。 (佐藤あんり)

当日の感想

Skybus ツアーは、いつもと違った視点と移動速度で街を眺めることができるのが良いところです。見慣れたつもりの東京の街であっても、違った視点からは、やはり新たな発見がいたるところに見出せました。まさに、時空を「俯瞰」するに等しいともいえるのかもしれません。

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心配された、台風の影響による雨もなく青空のもとバスは動き出しました。面出団長のご挨拶が始まった頃も、まだ街は明るかったのですが、徐々に直射日光の傾きが実感できるようになってきました。皇居のお堀に映った夕日が見事です。そして、ビルの外壁の窓面から少しだけ突出したサッシ、傾いた夕日を受けて影を創り、ビルに豊かな表情をもたらせてくれます。そしてブルーモーメントに近づくころ、バスは東京タワーに超接近です。
東京タワー、間近で見ることができただけではなく、移動に伴って様々な表情を見せてくれます。青く深みを帯びていく東の空と、夕日の赤みが残る西の空、背景により表情が全く違います。移動が速くないと、こんな印象の比較はできません。

お台場についたころはすっかり日が沈んでいました。屋形船の装飾がきれいに水面に映っています。航空障害灯のまたたきもきれいです。この航空障害灯、明滅するタイプは白熱灯が使用されているものが多く、ゆえにふわーとした明滅になっているようです。でも今後、LED 化が進むと、特有のスパッと消えて灯く、そんな景観に変わってしまうのだろうなあ・・と思いながら街あかりを見てました。しかし、先ほど調べてみたら、たとえLED 化しても「残光明滅回路を搭載」らしいので、ふわーと消えて灯くものが開発されていることを知りました。景観の維持も大切にしているのかもしれません。だとしたら、素晴らしいことです。 

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魅力的な銀座の夜景を通り抜けるスカイバス
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屋根のない車にのり、レインボーブリッジを見上げる

お台場を後にして、バスは再び首都高入りです。夜の帳が下り、往路よりも東京の街の華やぎが、よりいっそう感じられるようになってます。ビル群を縫って走るバスから見える夜の華やぎもまた、移動速度がいつもとは違うので、いつもとは違うものが印象深く感じられます。
そして突如として、1 フロアだけが煌々と照明が点灯している建設中の巨大なビルが目に飛び込んできました。明るく華やかな街を背景に現れた真っ黒な塊と、そこに浮かび上がるのは、まさに光のライン。美しく、印象的です。きっとこの点灯中のフロアは建設会社や設計監理の事務所なのでしょう。竣工に向けて、今がまさに追い込み時。私たちには決して想像できないご苦労もあるのかもしれません。当事者の方々にとっては、美しいなどと言っている場合ではないのでしょうけど、この、一時的な、今だけ見ることができる景観は貴重です。頑張っていらっしゃる方々のご健闘を祈るとともにお仕事への尊厳も抱き、しばしうっとりと眺めていました。

天気予報では、奇跡的に!だと思うのですが、最後まで雨に見舞われることもなく、バスは無事に出発地点に戻ってきました。それにしても、期待以上に感じるところの多かったツアーでした。
バスからは、新しくなった豊洲市場や取り壊される旧築地市場も見ることができました。さらに、オリンピックに向かって東京は変貌していってます。しかし、街がどんなに変貌を遂げても、そこに棲む人々は変わりなく、「この世界の片隅に」なのだなあと感じました。
視点を変えることで、変貌する街の景観だけではなく人々の営みまでもが俯瞰できたような気がしています。(本間睦朗)

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