八重洲&大津街歩きレビュー 2023.04.28 東悟子
約3 年ぶりとなる照明探偵団のオフライン(実際は関西とつなぐハイブリッド)の探偵団サロンを開催しました。探偵団のオフィスが渋谷から佃に移転して初のサロン。新オフィスに来るのを切望していた団員のはしゃぎっぷりは想像以上で、オンラインで参加された団員の声が聞こえず、私も何度か声を張り上げたくらい、盛り上がりました。サロンの内容は八重洲と大津での街歩きのレビューと次回街歩きのテーマの検討でした。
八重洲街歩きのレビューでは、着々と進む開発の横でいまだ存在する昭和感たっぷりのノスタルジックな赤提灯の光景に、このまま残っていってほしいという意見があがったり、八重洲エリアのさまざまな街路灯をまとめた発表があったり、ちょうど満開の桜への手づくり感あふれるライトアップを批評したり、竣工したての八重洲ミッドタウンや改装が進む八重洲地下街の光環境を論じたりと、充実した内容でした。
大津のレビューでは琵琶湖沿いやその周辺の光環境を入団したての立命館大学の学生団員が報告してくれました。湖面に映る琵琶湖の華噴水のカラー照明が一番の犯罪者になったようで、折角の演出照明なのに残念に感じました。レビューの中で新規加入の学生団員と学生以外の団員の照明に対しての感じ方の違いがいくつかあげられ、固定概念に囚われがちな考えを改めさせられました。
久々のオフラインでのサロンは、オンラインより意見交換が活発だと感じました。オフラインだと一人一人が意見をいう間は、みんな黙って聞いていますが、オフラインだと、隣同士で議論が始まり、あちこちで違うことを話し合っている状態になります。サロンは堅苦しくなく、色々な議論が交わされるのが楽しいので、本来のサロンが戻ってきたように思いました。しかしオンラインで参加されている方は、何を議論しているのか分からず、おいて行かれている感を感じられると思うので、それを感じさせない進行の工夫も必要に思いました。
街歩きの検討会では、「探偵団の街歩きはいつも光を見に行っているので、たまには闇を見に行くのはどうですか」という提案があり、一同そのアイディアに共感。「いい闇(暗さ)」「悪い闇(暗さ)」があるだろうということで、どのような場所があるか引き続き検討することとなりました。
次回の街歩きも再び関東と関西に分かれて、「闇を求めての街歩き」を開催する予定ですので、お楽しみに!(東悟子)