街歩き・サロン

第72回サロン:武蔵小杉街歩きレビュー

2024.10.25 東悟子

開発が続く武蔵小杉を新丸子に向かう道から眺める写真が、今の武蔵小杉の夜を代表する一枚に

10月初旬に開催された武蔵小杉での街歩きをレビューするサロンをLPAオフィスにて開催しました(すみません!その時の写真をとり忘れました…)。同じ武蔵小杉でも特徴が大きく異なるエリア(開発地区、元々あった商店街や住宅街、武蔵小杉駅と新丸子駅をつなぐエリア)を歩いたので、それぞれが持つ問題点や課題、良いところが、そのエリア特有のものから他のエリアと共通したものまで様々。同じ駅から徒歩圏内でも、エリアによってバラエティー豊かな特徴があることがわかりました。

どのエリアにも共通してみられた問題点は、眩しすぎる照明と暗すぎる場所。街路灯や防犯灯の眩しさはこの街に限ったことではないですが、静かな住宅街や新しく建った高層マンションでも、眩しい光が溢れていたようです。

暗い場所では、ビルの一階の駐車場の奥が全く見えず 入っていくのが怖い、照明が目の高さにあってまぶしい反面 足元は暗い、木が育ちすぎて照明が覆われてしまっている等の意見が聞かれました。

また武蔵小杉駅のバスロータリーでは、バス停の照明と街路灯の色温度の差が大きすぎるあまり調和のとれていない空間になっており、駅前ロータリーというひとつの空間内にもかかわらず、管理者が異なるために起こってしまう問題が指摘されていました。

遠景で見る高層ビル群の夜景がきれいで、今の武蔵小杉の発展を表しているというポジティブな意見がある反面、その上空の雲までが照らされていて明らかな光害だと指摘する声も。

その他「ビルのクラウン照明は必要か」という議論もあがりました。アイコンになる反面、室内からの漏れ光との色温度の差に違和感があり、タワー全体の照明としては合っていないのではないかという意見が多く、デザイン的にはなくてもいいかもしれないという結論に至ったようでした。

街全体を通して街路灯は白くまぶしく、所々球切れしているところもあり…と、問題だらけのようでした。街路灯だけではなく歩道橋、ロータリーなど公共性が高い通路や空間はあまり好評とは言えない照明になっていたように思います。一方きちんと人や街に配慮が感じられる照明や、ほっとするあかり、楽しいあかりなども随所に見られたようです。武蔵小杉の新旧の街の中に沢山の発見があったようでした。

サロンは街歩きが終ったあと班全員の意見を再集約させて、他の班と共有する場です。街歩きに参加できない方もサロンはオンラインでもご参加いただけますので、是非お気軽にご参加下さい。(東悟子)

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