街歩き・サロン

研究会サロン「池袋」@渋谷 照明探偵団事務局

第62回照明探偵団サロン

2019.11.29 東悟子

次々に公園や文化施設が整ってきている池袋での街歩きのレビューを開催しました。4班に分かれての街歩きの報告は池袋の多面性を表していました。20名の参加者で活発な意見交換会になりました。

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街歩き当日撮影してきた写真を使って解説

池袋街歩きレビュー

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班毎に意見をまとめ発表

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参加者20名が丸テーブルを囲んで意見交換

11月15日に開催した池袋街歩きの報告会を開催しました。池袋は4班に分かれて街歩きしたのですが、それぞれまったく特徴の異なるエリアだったようで発表内容も盛りだくさんになりました。
東口から新しく開業したHAREZA、サンシャイン60を中心に歩いた1班の英雄は、駅前のPARCOの白い上品なファサードやオープンしたばかりのHAREZAの外観や中池袋公園の明るすぎず落ち着いた光の空間。
一方駅前の家電量販店は他の街同様明るすぎて犯罪者との判断に。その他暗すぎて不気味な東池袋中央公園は最大の犯罪者として挙がりました。
東口から豊島区役所、南池袋公園を中心に歩いた2班の犯罪者はグリーン大通りで見られた様々な街路灯やボラード照明。グレアがかなり強く感じられ、ただただ眩しくなっていたようです。
英雄に上がったのは豊島区役所の手すり照明や南池袋公園のさくらんぼの実のように木に設置された照明。南池袋公園は全体的には暗くなっているが、遊具などが所々ハイライトされ、夜でも居心地の空間になっていたとのことでした。
西口から立教大学、自由学園明日館を巡った3班はこの2施設を絶賛。夜訪れるべきスポットとして推薦していました。
立教大学の周辺の街路灯が寒々しい白色だったので、電球色でグレアを抑えた照明ができれば、豊かな光環境の街がつくれるにもったいないという意見や住宅街の防犯灯が輝度が高く目に痛いという指摘もありました。
西口から歓楽街や東京芸術劇場、その前のグローバルリングを歩いた4班の英雄は東京芸術劇場。劇場の白と青の照明が上品で存在感があると高評価だったようです。また平和通りの街路灯が色温度が低く、しかも眩しくないとのことで英雄に。安心感を与えるいい照明だったとのことでした。
犯罪者のひとつに挙げられていたのは竣工日を翌日に控えたグローバルリング。円形のルーバーの間接照明のつぶつぶカン感と光源が見えてしまうのが残念との意見が挙がりました。
全体的には池袋に行く前より行った後の印象の方がよかった、という声を多く聞いたように思います。夜外を出歩いたり、公園で集まったりするのが楽しい工夫が街のいたるところに見受けられたようです。
「はらはら、どきどき、文化がいっぱい」と謳っている豊島区池袋の夜間景観の発展から目が離せません。


池袋街歩き3班発表資料-min
発表資料1
201911_1班発表-min
発表資料2

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