世界都市照明調査

東京 TOKYO : 皇居周辺

皇居周辺の光から闇へのコントラスト
東京の中心にある皇居周辺は人気ランニングコースとして多くのランナーで賑わっています。また近年、皇居外苑や和田倉噴水公園などでは低炭素社会の実現へ向けて公園内の屋外照明をLED化しリニューアルしています。そんな独特な闇を持つ皇居を囲む道路照明や公園の光を調査しました。

皇居外苑公園

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皇居外苑に立つポール灯は灯具の形状は元々のガス灯タイプのまま、ランプのみ高圧ナトリウムランプ からLEDにリニューアルされています。ポール灯に挟まれた通路中央の照度は1~2lxと低いものでしたが、ポル灯内には26WのLEDモジュールが6つ入りそれぞれの方向を向いているため照射範囲が広くなりそれによって公園全体の暗さを感じることはありませんでした。

代官町通り

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代官町通りは車道も歩道も他のエリアより狭いためか、歩道用の照明器具はなく、生垣の向こうの皇居側に3 m 程度のポール灯があります。おそらく防犯上の理由で照らしているのではないかと思われますが、このポール灯は灯体だけが生垣から出ており、歩いているとかなりのグレアを感じました。

大手門周辺

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大手門エリアは車幅の広い内堀通りと公園に囲まれており、視界が開けている場所になります。 基本的に歩道用のポール灯はなく、車道の中央分離帯に立っている高さ10m程の道路灯からの光で、歩道までの明るさを確保していました。 道幅も広く10lx以上の明るさがあるため、ここではランナーが走るには十分な明るさだと思いました。

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