探偵ノート

第059号 – ジャンクション・ライティング

Update:

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12月21日のTHE STRAITS TIMES掲載写真

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シンガポールが世界に誇るオーチャード・ロードに新しい光の風物詩が誕生した。オーチャードの中でも最も混雑する髙島屋やパラゴンに近いバイドフォード交差点が30分に一回だけスクランブル歩行になり、「Garden City, Working onWater, Aurora, Starry Night Sky」と名づけられた4種類のプロジェクションライトが交差点の路面を縦横無尽に染め上げるというものだ。この企画とデザインはシンガポールの政府からの依頼で我がLPAが行ったもの。交通要所の交差点が瞬時にステージに変身し、光を浴びた人々が役者のように楽しげに振舞う様子には驚いた。これは多分、世界初の試みに違いない。

私たちは今シンガポールで都市照明の展覧会をやっているが、そのマスタープランの中で提案している都市照明ガイドラインの一環で、シンガポール観光局(STB)がオーチャード・ロードの再開発の第一弾として実現したものだ。この設備の詳細はSTBのWEBか何かで見て欲しいが、明るいだけの交差点周囲の既存照明に手を加え、プロジェクターとウォッシュライトなど多彩な照明装置を増設し、反射率を上げるために再舗装された750sqmの路面をキャンバスに光の演出をするという仕掛けだ。

12月20日の夜7:30からその演出は開始され毎日11:00まで8回行われる計画だが、初日を見た雰囲気では「もっと頻繁にやって欲しいよ…」という声が多い。しかし光の演出のみならいくらでも頻繁にやることはできるが、スクランブル歩行にするために両方向の交通を遮断するプログラムは道路交通局(LTA)にとっては初めてのこと。頻繁なスクランブルが交通渋滞に繋がらないか様子を見ているらしい。

それにしても何とまあ大勢の人が溢れかえっていることか。オープニング初日ということもあって跳ねたり踊ったり…。彼女とのツーショットを決めようというカップルも多い。私も「Let’senjoy !」の掛け声に乗じてキョロキョロしながらスクランブルを渡ったが、あまりの人の多さにどんな光が投げかけられているのかもよく解らない始末だ。おまけに60秒というのもあっという間に感じる。初回は黄色い花が散りばめられていたのだが、2回目の水の演出の方が効果が鮮明だ。

これから色々な反響が返ってきて、徐々に改良されていくことだろうが、課題はもっと交差点部の全般照明がトーンダウンすること。そして停車中の車のヘッドライトもこの演出の邪魔にならないように消して欲しいなあ…。

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