街歩き・サロン

サロン@渋谷 照明探偵団事務局

2000年3月17日

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ノストラダムスの予言もどこへやら、無事に2000年を迎えて最初の研究会サロンが3月に行われました。まずは昨年のクリスマスから年始にかけて丸の内仲通りで行われた東京ミレナリオの様子を、デジタルカメラの映像とともに田中裕美子団員がレポートしてくれました。東京ミレナリオはまさに神戸のルミナリエの東京版で、本家のルミナリエに劣らず大変美しい光景が紹介されました。田中団員曰く実際歩いてみると写真のイメージとは違って、光のオブジェは結構まばらに建っているのが意外だそうです。毎年行われるといいですね。

美しい光景のあとは最近渋谷にできた商業ビルの取材レポートが田中智香団員から。皆さんご存知の通り、渋谷の交差点正面にどでかいスクリーンビジョンを持った白い建物が現れました。今では渋谷のシンボルともなったこのQ-FRONTのビジョンは、3色からなるLEDのユニットの集合体であることを知っていますか?早速探偵団では内部に潜入し、係員の目を盗んでビジョンの背後へ。カーテンで隠された裏側は、外から眺められる映像ではなく、ガラスに反射して見えるLEDのカラフルな世界が広がっていました。LEDを直接見ることは構造上出来ませんが、ミクロとマクロの世界の違いが渋谷にはあるのです。

最新情報を楽しんだ後は、ちょっとノスタルジックな世界へ。面出団長から、台湾のランタンフェスティバルの色鮮やかで美しい光が披露されました。赤い行灯光、赤い唐辛子などの赤い光で満たされた空間や、極彩色豊かな電飾など、「アジア」な光の写真の中にも、ねぶたのような行灯彫刻があったりと、どこかしら日本を感じさせる懐かしさがそこにはありました。ここで面出団長から突然、台湾で買ってきたという、ピカチュウとキティの光るバトンの粋なプレゼントが!ボタンを押すと麦球のフィルターを通したカラフルな光がぴかぴかぴか・・・単純だけど子供心をくすぐる光・・・一昔前日本のお祭りの屋台でよく見かけました。台湾でも子供たちの手には必ずこのバトンが握り締められていたそうです。

この日のサロンはヒカリモノが充実。坂尾団員からは渋谷の外国人露天商と勝負して安く手に入れたという、ヒカリゴマの披露がありました。このコマは複数のパターンが変化するLED板を内蔵していて、勢い良く回転させると、LEDの光の軌跡が美しくそしてダイナミックに変化し、その鮮やかさに一同びっくり。何度も何度も参加者はコマを回して盛り上がりました。他にも田中之子さんからLEDのかわいらしい置物が、面出団長から前回の蓄光トカゲにつづく蓄光仏像が紹介されました。

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