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出張探偵団 in 飛騨古川

Update:

飛騨古川は岐阜県の北部に位置し、山に囲まれた盆地である。古くから残る白壁の街並みやお寺、1000 匹ほどの鯉が泳ぐ清流瀬戸川とをめぐる街歩きを開催。懐中電灯を参加者に持ってもらい、照明実験をしながら、飛騨古川の夜景を考える会を行った。

瀬戸川に懐中電灯を向けて光の効果を楽しんだ

「市民が誇れる夜景を作りたい」という飛騨市の依頼を受け、飛騨古川の方々との街歩きと照明実験を開催した。古川の街は歩いて気軽に廻れる範囲に、古くから残る寺や酒蔵、清流などがある。街並みも日本建築の作りが守られており、美しい街並みが保たれている。18名の参加者と、夜の古川に目を凝らし街歩きを行った。(木村光)

夜間景観の大切さ語る

■探偵団レクチャー 街歩きに繰り出す前にまず街づくりにおける夜間景観や照明の大切さを面出団長からレクチャー。また東団員、木村団員から探偵団式街歩きの方法も解説し、照度計の使い方、懐中電灯の使い方などを伝授した。その後、飛騨市長の夜間景観に対する思いを面出との対談を通して語っていただいた。「飛騨古川の人が誇りに思う夜の景観を作りたい」、市長の思いはその一言に集約されているように思った。(東悟子)

古川の街に出て、光の英雄と犯罪者探して歩いた
瀬戸川と酒造白壁の風情ある街並み

■街歩きと照明実験 飛騨古川には「三寺参り」と呼ばれる3つの代表的なお寺がある。その1つ円光寺でレクチャーを行い、そこから他2つの寺を巡るように街歩きを行った。街中には通りごとにデザインが異なる街路灯があり、夜にはそれが通りの特徴を作っていた。一般的な防犯灯ではなく、和風の街路灯は街の雰囲気に気に合っていて良いという意見が多かった。またいくつかの種類の街路灯には、蜘蛛の巣が多く付いているものがあり、見比べると色温度が高いものや形状的にランプが見えている開放型なものが多いのではないか、という踏み込んだ意見もあった。また街の中を流れる瀬戸川は、酒造の白い倉壁が連なり風情のある通りとなっている。各自が持った強力な懐中電灯で川を照らし、その反射を白壁に映し出す実験などを行いながら、光の効果を楽しむ実験も行った。特に川に光を当てると、泳いでいる鯉が光に集まり美しくとても好評だった。

都竹市長と面出が対談 古川の夜景について語る
街歩き後のまとめ 活発な議論が行われていた

■まとめ 古川には街の雰囲気を壊す様な光が少ないことに驚かされた。地元の人と街歩きをすることで、古川に住む一人ひとりの街を守る意識により、美しい町並みが保たれていることがとても感じられた。市民が夜の街並みにもより目を向けて意見を出し合えれば、おのずとより誇れる夜の街並みが作られていくのではないか。(木村光)

街歩き発表の様子

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